オフワンスペシャルインタビュー Vol.2
様々な業界で活躍する"バイク乗り"に登場いただく「オフワンスペシャルインタビュー」今回登場いただくのは若手お笑いコンビ、ピーナッツパンの田中希実さん。
よく止まっちゃって、よく助けてもらいました
「バカ爆走!」などの若手中心のライブをはじめ、テレビや雑誌で活躍中の田中さんがバイクに興味を持ったのは、彼女が高校時代の話。友人がバイクで出かける際に後ろに乗せてもらう機会が度々あり、その爽快感とスピード感にすっかりヤラれたそうだ。そして、いつの間にか「自分でバイクの運転をしたい」と思うようになり、高校卒業前に教習所へ通って普通自動二輪免許を取得した。
運転ができるようになれば、自分のバイクを手に入れたくなる。彼女にとってラッキーだったのはバイクショップに就職した友人がいたこと。その友人に相談して、ショップにあるバイクを見せてもらった。 「いろいろと見せてもらったんですが、どれもあまりピンとこなかったんです。でもTWを見たときに"コレだ"と思いました。完全に見た目で決めました。その友だちにオススメされたマフラー(スーパートラップ・4インチ・ショートメガホン)もすごく気に入って、それに交換して納車してもらいました」
はじめて見て決めたバイクだったので、10年前に一世を風靡したことや、いまだに人気のあるTWのことをまるで知らずに手に入れたわけだ。
そんな背景や細かい歴史など知らなくてもTWの楽しさは誰にとっても共通だ。田中さんも自分のものになったTWであちこちへ出かけた(ただし家から近いところのみ......)。季節は秋で、走っていると寒かったが、まったく気にならなかった。赤信号で停まったとき、まわりのバイク乗りがみんな男性なのがわかると"私も女子ながらガンバってるな"とほくそ笑むこともあったらしい。
彼女の日常でもTWは活躍することになった。主にバイト先と自宅の往復だ。中目黒と青山という片道20分ほどの距離だったが、それまで自転車か電車という移動手段のみだった彼女にとって、TWは行きたいところに楽に移動できる"自由自在"な乗り物だった。
「それまでは自分が運転する乗り物の中で自転車が一番速かったから、TWの速さにはおどろきました。法定速度で走っていても自転車よりはるかに速いじゃないですか。バイトの行き帰りに渋谷を通過するんですが、渋谷って坂が多くて自転車で走ると意外に大変なんです。でもTWに乗りはじめた頃は"坂もグイグイ上ってラクチンだなぁ"なんて当たり前のことに感激してました」
ときにはバイクに乗る友人といっしょに走ることもある。
「普段は自宅の近所にしか乗っていかないんですが、友達といっしょに走ってお台場へ行ったことがあって、そのときは楽しかったです。走ったことのない道路を走るって楽しいですね。お台場は景色も良かったし、また行きたいな」
現在もそのTWに乗り続けているが、あまり調子が良くなくて、たまに修理が必要になるらしい。
「よく走っているときにエンジンが止まったりして、バイク屋さんの友達に助けてもらいました。とくに運の悪いことに夜に止まることが多くて、ショップが閉まってるのに携帯に電話したりして......」
実際、彼女が入手した段階で走行距離の長い車体だったので、各部の不具合(バッテリーや電装など)を修理しつつ走らせているというTWだった。
「暖気運転が足りなくて止まってしまったこともありました。後で教えてもらって"なるほど"と思ったり......私の場合、バイクを買ってから少しずつバイクのことを勉強している、という感じです。なんとかなってるのは回りで教えてくれる人がいるおかげでしょうね」 さらに"回りの人に恵まれている"という話は友人や知人に限らないようだ。
「そんな感じによくエンジンが止まってしまう私のTWなんですが、バイトの帰りに急に止まることもあるわけです。夜だからバイク屋さんに頼むわけにもいかず、自分でバイクを押して歩いていると、よく知らないオジさんが助けてくれました。"オレも昔は乗ってたんだよ"とか言いながら押しがけしたりして。でも私のTWはもともと調子よくないから、簡単にエンジンがかからないんです。でもオジさんはエンジンかかるまでヤメないという勢いなので『もうイイです。ありがとうございました』って言ってもガンバってかけてくれるんですよ。時間はかかるけど......本当にやさしい人っているんだなぁ、と思いました」
そんな彼女の窮地を救ってくれたのは、ひとりやふたりではなかったらしい。渋谷近辺にそんな"やさしい、おせっかいな、暑苦しい、元バイク乗りの"オジさんが何人もいたというのはイイ話だ。もちろん田中さんにそういうイイ人を呼び寄せる力があったから......という考え方もできる。
「中学生の頃から漠然と"テレビに出たい"と思ってました。どうしたら出れるか方法を考えて、自分には"お笑い"しかないと思ったんです。でも高校卒業前にプロになろうと決めたとき、じつは"お笑い芸人"にどんな人がいるかあまり知らなかったんです(笑)。それで、そんな私でも好きだった北陽さんの所属する人力舎へ行ったんです。そこには新人のためのスクールJCAというのがあって、今の相方とはソコで出会ったんですが、私たち落ちこぼれというか、ケッコー"めちゃくちゃ注意される側"でした。私たち新人は事務所のセレクションを通過して、はじめてプロというか"所属芸人"になれるんです。でも、ぜんぜん自信が無かったので相方と『ココがダメでも違う世界でがんばろう』なんて話していました」
しかし彼女たちはセレクションを通過し、所属タレントになった。
「意外でした。運がいいのかもしれません。ただ気持ちというか気構えは変わったと思います。それまでは緊張することって無かったんですが、仕事になってからは"責任"のようなことも考えて緊張することも増えました。おかげで今は色々なお仕事がいただけて、ありがたいです。一応プロにはなりましたけど、後輩からは頼りにされてません......私が北陽さんに感じていたような"憧れ"みたいな眼差しは感じませんね。いまだに......(笑)」
それでも今の彼女たちには応援してくれるファンがいて、バックアップしてくれるスタッフがいる。様々な人に支えられているという田中さんの話の内容を考えると、彼女の"めぐりあわせ"の良さがわかる。
最近、自宅の前に駐車していてイタズラされたTWを。バイクショップに修理してもらった。今回、このページにある写真はその修理から上がってばかりのTWだ。その愛車を見ながら彼女は、今年の夏は少し遠くまで走りたい、と話している。これからの彼女のバイクライフも楽しく続きそうだ。
「以前からバイク乗りの友だちと『海の見えるところへツーリングしよう』って話してるんです。みんな忙しいので予定が合わなくて実現してないですけど、千葉とか行きたいですね。そんなに長距離じゃないから、今年の夏はみんなの予定を合わせてゼヒ行きたいんですよ」
いずれハーレーに乗るようになったら"しよう"と思っているバックルとベルト。小さい方は下北沢の古着屋で発見した品で「すごく気に入っている」そうだ。大きい方は知人のハワイ土産。こちらはインパクトのあるカタチと大きさが魅力と説明してくれた
今回登場してくれた田中さん〈ピーナッツパン〉の情報は下記webサイトでご確認ください。
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OFF1 Special Interview vol.1 安廣一哉×YAMAHA BRONCO











