公道を前提とした市販車はもちろん、レースの世界でも4ストロークがメジャーになった今、あえてヤマハがキッズ用2ストロークマシンYZ65をリリースしたことは、実に驚異的なことだ。アメリカのジャーナリスト、ジミー・ルイス(Jimmy Lewis)氏から届いたインプレッションが届いた。あくまで北米仕様のマシンだが、50ccでレースを楽しむファミリーのステップアップとして、ぜひ検討いただきたい。

そもそも65ccって何なの?

現在、モトクロスを楽しむには、年齢にあわせてステップアップしていくのが理想的だ。

 1.2スト50cc(ギヤ無し)
 2.4スト50cc(ギヤあり、クラッチ無し)
 3.2スト65cc
 4.2スト85cc or 4スト150cc

といった手順を踏むのが一般的で、各メーカーがキッズの頃から自社ブランドに触れてもらいたいという意思から開発をしている。で、65ccクラスというと、KTMとハスクバーナ、それにカワサキ、コブラの4社がメジャーで、コブラは日本に入ってきていない。カワサキの65ccは現在モデルチェンジが止まっており、価格的にも安い。しかし、KTMとハスクバーナはフルモデルチェンジをしたばかりで、「勝てる」ことを前面に押し出したラインアップ。そもそも、この3車はコンセプトが違う、と言っても過言ではないだろう。

そこに割って入ったのが、今回新開発されたYZ65というわけだ。

65ccのモトクロッサーは、モトクロスの入り口と表現できる。50ccまでは、とてもおだやかな出力特性でスポーツと言うよりは遊具に近い。しかし、65ccになった途端にバイクになれている大人ですら恐怖感を感じるパワーを持っているし、クラッチの操作も必要になる。サスペンション・車体も本格的なものがついている。ちょっとオフをかじったことのある大人では、もうこのクラスのキッズ達には太刀打ちできないし、デカイジャンプもこなすようになるのだ。

トルキーで曲がりやすい

画像1: Photos by Trevor Hunter

Photos by Trevor Hunter

画像2: Photos by Trevor Hunter

Photos by Trevor Hunter

2ストロークのエンジンは、ヤマハの排気バルブシステムYPVSが低速から中速までのトルクをカバー。8300rpmから開きはじめ、8900rpmでフルオープンするとのこと。

画像: Tester Andrew Schulz

Tester Andrew Schulz

テストしたユースのライダーは、ノービス65ccと、ベテランのパイロット2名。スモールボアのユニットで産み出されるパワーは、ボトムから中速域で感じることができ、その上、トップエンドまできれいにつながっていくとのこと。

「パワーバンドを維持しやすいパワー特性で、乗りやすさが光る。ノービスのテストライダーはあまりアグレッシブではなく、高い回転数を維持できないのだが、このYZならうまくパワーを引き出して走ることができていた。ただ、忘れないで欲しいのは、このマシンはレースオリエンテッドであって、レースでいかに価値があるかを評価するべきだということだろう。

PWK28mmのキャブレターは、ジェッティングがテストライダーにマッチしていて、ファクトリーバイクさながらに吹け上がる。クラッチもスムーズで、6速のギヤもポンポン入るとベテランのテストライダーは言っていたよ」とのことだ。

高回転域のパワーに関しては、あまり触れられていないが、質の高さが窺える。編集部が独自に仕入れた情報だと、タイムを取ってもライバルと比較して勝ちに行ける位置にあると聞く。

新開発の車体は85ccへスムーズに乗れる気配りがある

YZ65の車体は、新開発の鉄フレームにアルミのサブフレーム。クラス中、最大径を誇るサスペンションも、レースで強い武器になるだろう。

「シート高750mm、地上最低高280mm、この数値は今後85ccにステップアップするキッズ達にとって、考えられているものだ。加えて、スイングアームやチェーンアジャスターは、フルサイズのYZと同じ形式でチェーンアジャストも容易」

画像: 数クリックでジャストなセッティングが出せたと言うサスペンション

数クリックでジャストなセッティングが出せたと言うサスペンション

「KYBのスプリングフォークは215mmのトラベルを持っていて、カシマコートされているもの。フルサイズ同様に圧側・伸び側をセッティングできる。ベテランのテストライダーは、マイルストーンのビッグジャンプを飛んでみて、いいサスだと感じたそうだ。コーナーでのフィーリングや、ハイスピードでのスタビリティもよく、セクションに入っていける気にさせてくれるとのこと。リンクの無いリアサスペンションだが、大きなジャンプや、ワダチ、ブレーキングギャップでも十分に吸収してくれて、ラインに入りやすい。特に、少し圧側を緩めてやると、バランスがよくなった」とのこと。

総じて、幅広いライダーにとってレースを楽しめるバイクに仕上がっているようだ。また、日本と違って北米では、この先モディファイクラスも存在し、いかにこのマシンをベースにパワーアップできるか、そしてパワーアップしたときの耐久性も重要視されるのだが、すでにGYTRというヤマハ純正のパワーアップパーツブランドから、エキゾースト、クラッチバスケット、シートなどがラインアップされている。

北米で猛威を振るっていたKTMとハスクバーナ旋風に風穴をあけられるか、ぜひ注目したい。

Provided by DIRT BIKE TEST

YAMAHA
YZ65

475,200円 [消費税8%含む]

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