最近、エンデューロ業界でもちょこちょこ聞こえてくる「ウーポン」。これは本来、トライアルのテクニックで、マシンにスタンディングしたまま岩の上に乗っかるワザを指しています。
画像: ガレや根っこでめちゃくちゃ使える実戦テク「なんちゃってウーポン」ってなに?

Off1では、今年のG-NETシーズン開幕を前にしてオフロードパーク白井で行われた10人限定のプレミアムスクール「G-CAMP」の内容を、特別にちょっとだけお伝えできることになりました。最近、AD/tacこと和泉拓選手がスクールで教えているのは「なんちゃってウーポン」。ハードエンデューロでよくあるシチュエーション、フロントだけ岩やステアに引っかかった状態からリアタイヤを乗せるためのテクニックです。

「なんちゃってウーポン」ってどうやるの?

画像1: 「なんちゃってウーポン」ってどうやるの?

フロントタイヤだけ岩に乗っかってるこういう状態。左足は地面についています。ここからリアタイヤを岩に乗せるためのテクニックです。この状態でクラッチを切ってアクセルを吹かします。

画像2: 「なんちゃってウーポン」ってどうやるの?

次に左足をステップに乗せてリアサスを縮め、フロントフェンダーに頭を被せるイメージで上半身を思い切り斜め前方向へ。ここでクラッチをポンとリリース。

画像3: 「なんちゃってウーポン」ってどうやるの?

するとリアタイヤが跳ね、マシンが浮きますので、アクセルをオフにして腕と足を使ってマシンを前に押し出します。

画像4: 「なんちゃってウーポン」ってどうやるの?

すると、こう。キレイに岩の上にリアタイヤが乗っかります。

動画で見る「なんちゃってウーポン」

よくある失敗パターンとして、上半身が遅れている生徒さんが多かったようです。「斜め前」のイメージで跳んでいても、実際には「上」方向になってしまっていたり。なのでいっそ「前」へ跳ぶイメージでもいいかも知れませんね。

また、リアタイヤと岩の間の距離が長いと、その分だけ自分の身体の移動距離が長くなってしまいます。特に最初はリアタイヤを岩のギリギリまで近づけて練習し、成功するイメージを掴みましょう。

和泉
「クラッチの繋ぎ方のイメージなんですけど、身体を前に持っていって、荷重が抜けたリアタイヤをステアに対してぶつけて上方向に弾くイメージです。通常のステアやヒルクライムみたく、リアのトラクションを意識する必要はありません。

ステップに足を乗せてリアサスを縮め、自分の身体を前に出す、クラッチを勢いよくリリースしてリアタイヤをステアにぶつける、ぶつけた時にはアクセルをオフにしていて、リアタイヤが弾かれて登る、という手順になります」

フロントタイヤを岩の上に乗り上げた状態から上半身を前に被せる姿勢は、ウイリーなどにもよく似たフォーム。クラッチを勢いよく繋ぐため、捲れる恐怖心とも戦うことになります。何度も繰り返し練習し、その姿勢に慣れることも大事になってきます。

また、クラッチレバーの繋がる位置も大事になってきますし、クラッチが少し滑っているとできません。セッティングやメンテナンスも大切です。

とにかく「前に跳ぶイメージが大事」

画像: とにかく「前に跳ぶイメージが大事」

和泉
「ウーポンは元々トライアルの技なんですけど、トライアルなので足をつけないし、フロントも乗っかってない状態から岩の上に飛び乗るテクニックです。だからこれは「なんちゃってウーポン」。ハードエンデューロでは助走が取れないガレ場とか、ヒルクライムの根っこに引っかかっちゃった時とかにすごく使えるテクニックです。やはり一番大事なのが「前に跳ぶイメージ」ですね。ぜひ練習してモノにしてみてください。今年の第一戦、奈良トラなんかだと、絶対に有利になりますよ」

SUPPORTED BY

ヤマハのサイトはこちら スズキのサイトはこちら ホンダ ​​ KTM ハスクバーナ・モーターサイクルズ GASGAS FUMA+1のサイトはこちら Technix j1 j1

SPECIAL THANKS

ポカリスエットのサイトはこちら アライヘルメットのサイトはこちら

This article is a sponsored article by
''.