
1月4日(土) ステージ0 フランス
セレモニアルスタート・モナコ
2日間続いた車検も終わり、ラリーはいよいよアフリカへと向けてスタートした。競技車両はすべて、マントン市から約15km離れたモナコのパルクフェルメに一旦保管された。そして今日、多くの観衆が見守る中、午後7時からポディウムでのセレモニアルスタートが始まった。
イタリアから地中海の船旅
その後、参加者は約2時間のリエゾンでイタリアのサボナ港まで移動。そこからフェリーでモロッコのタンジェに向かう2日間の船旅だ。本格的なステージはモロッコから始まる。

弾丸ママの周到な戦略
2輪参加者のひとり、増田まみにとって、このラリーは単なる思い付きのチャレンジなどではない。1990年前後に、日本でも盛んにTV放映されていた「パリダカ」に憧れ、モトクロス、アドベンチャーレース、マウンテンバイクと歩んできた競技者人生の、ひとつのゴールとしてダカールラリーへの参戦を志してきた。4人の男子の母親は、子育てをしながら、ダートバイク競技復帰し、この数年間、エンデューロ、ラリーに真剣に取り組み、一歩一歩、パリダカのスタートラインに近づいていった。小柄な体躯。ラリーバイクを乗りこなすために、筋力アップだけではなく、体重を10キロ増やした。さらに、使用するBetaのラリーマシンは、2019年にイタリアのサルディニアラリーに出場した実車だ。それによってマシンの特性も完全につかんでいる。準備は整った。


上の写真は増田のBeta RR4T430をベースにしたラリーマシン。イタリアのチームによる製作で、非常に高い完成度。「スリムでエンデューロバイクと変わらず乗りやすい」。増田は、同型の430で日高のエンデューロにも出場するなど、このラリーに向けて調整を続けてきたのだ。
セレモニアルスタート
モナコのポディウムでのスタートシーンは、このラリーが、参加者それぞれらとっての「夢の舞台」であることを強烈に印象づける。これから長く困難な道のりが始まる。ラリーはついにモナコを後にした。
Africa eco race 2020 モナコをスタート
youtu.be
モナコのパルクフェルメ

昨年の勝者、アレッサンドロ・ボットゥーリが一番にスタートした

モナコのポディウムで杉村晋吾と増田まみ
※1/5~1/7までフェリーでの移動で通信環境がないめた更新が行われない場合があります。どうかご容赦ください
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