JNCCシリーズ戦の中でも珍しく、ゲレンデではないマウンテンレースになる第5戦、ビッグディア広島。台風14号の接近により開催が危ぶまれたが、無事開催にこぎつけた。前戦の神立の2トップである渡辺学と熱田孝高だけでなく鈴木健二も新型マシンで参戦、事前予測が難しい注目の大会となったのだった。

NEWマシン×鈴木健二、鬼に金棒の速さでヒロシマを制す

鈴木健二のマシンは、JECルスツで日本のエンデューロにデビューとなった新型YZ250F。今年はJNCC2戦(ほおのき・神立)でポイントが無いためチャンピオンの座は見えないが、それでも王座を狙う渡辺や他のライダーにとっても、その走りは驚異となっている。

画像1: NEWマシン×鈴木健二、鬼に金棒の速さでヒロシマを制す

スタートは焦らず先頭集団の中で安定した位置をキープしていたが、1周目のウッズを抜けた後の「ラスベガス」では先頭で登場しショートカットをスムーズにクリア。実はこのヒルクライムの麓には深い溝があるのだが、トップ集団でも唯一鈴木だけがその溝のラインを使っており、経験の差が目に見える形となって現れた。

画像2: NEWマシン×鈴木健二、鬼に金棒の速さでヒロシマを制す

レース中盤までは渡辺学との激しい先頭争いに馬場大貴も加わり、ヤマハ勢の接戦。だが、馬場がピットワークで離れた終盤には、渡辺との一騎打ちとなった。そして渡辺との差が徐々に開きはじめ、最終周では1分を超えるタイム差を付け、広島の勝者に。

画像3: NEWマシン×鈴木健二、鬼に金棒の速さでヒロシマを制す

テージャスランチが、最も好きだと公言する鈴木健二だが、今戦は相当に苦戦を強いられた。
「このテージャスは昔から幾度となく走っているので、コースの事は知り尽くしているのですが、それでもやっぱりきつくてマシンに助けられたシーンがかなり多かったです。エンジン特性が中・高速でとても伸びるので、普段ならギアを変えるシーンでもそのギアのままいけます。登りなどで回転数が落ちやすいシーンでもかなり粘ってくれたのでとても走りやすかったです。

レース中盤までは学と大貴3人で走っていたけど、給油タイミングにそれぞれの作戦が出てましたね。俺と大貴が給油ピットに入った時に学は入らなかったのでその時に差が空いてしまったけど、なんとかその周に追いつきました。その後はずっとペースを上げたまま走っていたら大貴が離れていって、気づいたら学も離れて行きました。

今年のメインレースは"G-net"と決めているのでチャンピオンは狙っていないです。そもそも2戦出てないので学(渡辺学)とはポイント差が大きいですし」と鈴木。昨今、2021年のエルズベルグロデオ参戦を発表したばかり。50歳間近のホープに、期待が集まる。

ヤマハ勢の強さ
鈴木健二が語る「エンデューロで勝つまでには3年が必要」

鈴木にもモトクロスからエンデューロへ戦うステージを移した時はすぐに結果を出すことはできなかった過去がある。モトクロスから上り詰めて来た鈴木はこう語る。

画像: ヤマハ勢の強さ 鈴木健二が語る「エンデューロで勝つまでには3年が必要」

「モトクロスライダーがエンデューロでコンスタントに勝つためには最低でも"3年"かかります。その3年という期間はモトクロスとは違う体の使い方や、ライン、路面を読む目の使い方に慣れるまでに必要な時間です。その期間中に勝てるレースもありますが、それは運が良かっただけであって、しっかり実力で勝つならやはり3年しっかりやる事が大事です。

これは僕だから3年で勝てるようになったとかではなく、多くのライダーに対して言えることだと思います。実際、学や大貴を見ててもすぐに活躍できたわけではなく、今の走りになるまでそれなりの時間を必要としてますよね。」

さらに鈴木は、新たなチャンピオン候補、熱田孝高についてもこう語る。

「孝高はJNCCでチャンピオンを取れるライダーの1人だと思います。彼はモトクロス世界選手権を走ってきたライダーだからこそ、普通のライダーとは1枚も2枚も違うよね。その経験があるからこそ本気で取り組めばエンデューロにも対応してこれると思います。」

画像: 熱田孝高は、これまでエンデューロに参戦してきたトップモトクロスライダーの中でも、さらに飛び抜けたライダー。最盛期には、モトクロス世界選手権にシーズン参戦を続け、最上位ランキング10位。ホンモノのトップオブトップだ。

熱田孝高は、これまでエンデューロに参戦してきたトップモトクロスライダーの中でも、さらに飛び抜けたライダー。最盛期には、モトクロス世界選手権にシーズン参戦を続け、最上位ランキング10位。ホンモノのトップオブトップだ。

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