今年はT.E.SPORTとタッグを組み、IA1大塚豪太をライダーとしてエキゾーストの開発を進めるGOSHI。開幕戦の事件から心機一転、大塚のチームT.E.SPORTにとって地元となる埼玉県オフロードヴィレッジで、挽回を図った。

川越、SUGOはスリップオンマフラーで参戦
事前テスト不十分ながら決勝までにマッピングを改善

画像1: 川越、SUGOはスリップオンマフラーで参戦 事前テスト不十分ながら決勝までにマッピングを改善

開幕戦のヒート1でサイレンサーの滑落に見舞われてしまったため、フルエキゾーストのマフラーは改良を施している。そのため、今回と次戦SUGOでは先に開発していたスリップオンを使用することになった。

画像2: 川越、SUGOはスリップオンマフラーで参戦 事前テスト不十分ながら決勝までにマッピングを改善

「スリップオンは出力のデータも取れていて、ステーの部分が削り出しで強度は十分。ノーマルのエキパイを使うため、振動によるボルトの緩みなども対策ができています。特性としてはフルエキとほとんど変わらず、音量もなるべく下げて、豪太に合わせて作り込んでものになります」と石浦は語る。

画像3: 川越、SUGOはスリップオンマフラーで参戦 事前テスト不十分ながら決勝までにマッピングを改善

「今回は事前テストができなくて、豪太が走ったコメントだけをもらって、予選を見てデータを少し直して決勝に臨んだ形です。ジャンプの着地で負荷が一番かかるときに、燃料が燃やしきれない部分があって、ボギングみたいな感じになってしまっていたんです。これがずっと直せていなかったんですが、川越はそれが特に顕著で、今回でそこのマップをしっかり修正することができました。マフラーも音量対策もしていますが、それが低中速のトルクアップにも繋がっていて、今回は割と最適なマップができたのかな、と思っています」

大塚の走行データもなく、コメントだけでマッピングをいじって練習走行に臨んだというGOSHIチーム。しかし、土曜日の練習走行と予選だけで決勝には最適なマッピングに持っていくことができたのは、GETの橋本氏の協力こそあったものの、石浦のエンジニアとしての成長の賜物だろう。

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