2017年夏頃から準備に動き出していた、「2018ジャパンスーパークロス」は、2018年11月3日(土)~4日(日)に東京臨海副都心(お台場)イベント広場特設会場で開催が決定しました。

11月3日(土)が、メインのジャパンスーパークロスで、4日(日)はキッズSXをメインにFMXやBMXのアクションスポーツデイとなる予定です。
AMAスーパークロスの上位ランカー15名に招待選手のオファーを出し交渉中とのことですが、どのライダーからもかなりの好感触を得ているそうです。

ジャパンスーパークロスは、本場AMAのスーパークロスを日本のスタジアムで開催するレースで、1982年に後楽園球場で初めて開催されています。
加速の難しい狭いスタジアムのコースで4連ジャンプを飛んだり、当時はウォッシュボードと呼ばれていた、小さなコブの連続する区間など、日本のオープンエアのコースでは考えられないコースレイアウトでエキサイティングなレースが繰り広げられました。
1982年に日本で初開催されたジャパンスーパークロスで優勝したのは、ヤマハのリック・ジョンソン選手でした。
AMAのスーパークロスライダー達は、レースに勝つだけではなくジャンプでの派手なアクションで観客を沸かせたり、日本ではまだ見たことが無かったJTのウェアやオークレイのサングラスなどなど、魅せる競技としてのモトクロス文化までも日本に持ち込みました。
決勝レースでは、勝利に向けて大きく飛ばないジャンプも、予選ヒートレースや大差のついた決勝レースでは、派手なアクションをきめながら大きなジャンプを披露する選手達。
それは、今日FMX(フリースタイルモトクロス)として引き継がれ隆盛を極め、新たなモーターサイクルスポーツのジャンルの創出にもつながっています。
筆者も当時観戦に行きましたが、すり鉢状のスタジアムの観客席は、コース全体が見渡せ、レース展開も一目瞭然でした。
小さなヘアピンコーナーから強烈な加速で立ち上がってくるマシンは、ジャンプで大きく宙に舞い観客席からは目の前にマシンが見えました。
当時は2サイクルのマシンでしたので、排気ガスの白い煙と香り、間近で聞くモトクロッサーのサウンドも興奮を倍加させるエッセンスとなりました。
ジャパンスーパークロスは、1982年から1984年を除き、1999年まで毎年開催されましたが、その後今日までの開催はありません。

また日本でスーパークロスを見たいとの思いはモトクロスファンには常にあったと思いますが、この度「2018ジャパンスーパークロス」実行委員会の皆さんの尽力により開催が実現となりました。
オールドファンには嬉しい限りですが、ジャパンスーパークロスを知らない若い方々にもぜひ見ていただきたいですね。
「2018ジャパンスーパークロス」の詳細、公式発表は4月3日(火)の予定です。楽しみに待ちましょう!!
Off1.jp編集部(原野英一郎)