Off1.jp的に今回のEICMAで気になるものといえば、コレ。CRF450Lをベースとしてコンセプトモデルとして発表されたCRF450L RALLYだ。あくまでコンセプトで、開発は本田技研のR&D、つまり通称「朝霞」が手がけたもの。

Honda
CRF450L RALLY CONCEPT

タンク容量は20L。エンジン下まで伸びるタイプで、超長距離航続を想定している。
さて、細かいところをみていこう。

なんといっても、このタワーの完成度がものすごい。ダカールを走るHRCマシンのようなカーボン製のステーを模したおそらく樹脂で成形されたマウント。以前、Off1.jpで記事にしたネック部分のダボ穴に直接マウントされているのではないようだ。

また、ゴムバンドでタワー下に何かを止められるようになっているけど、たとえばGPS系の装置を備えられるような純ラリー装備とみてとれる。

あくまで、イメージということなのかマップホルダーにはCRF450L RALLYを表示する液晶が。ナビを模したものか…。トリップメーター風の四角い箱、この辺も物欲を突き動かされる部分。

ハンドガードの装備は、サードパーティ製の想定。

スクリーンは、CRF450RALLYと同形状か。CRF250RALLYは、450RALLYと同形状ので、そのままの形状を使っている可能性は高い。だが、Lのヘッドライトレンズを埋め込んでいるデザインが、新しくてカッコイイ。

当然ながら、サスペンションはCRF450RベースのLのものを使っているはず。ストローク長は、あまり変わりがなさそうだ。

輝くHRCロゴ。

カーボン製とみられるエンジンガードは、RALLY風。

リアまわり、本来サイレンサーが入っている部分、ツールボックスのような見た目。サイレンサーはテルミニョーニの刻印があって、CRF450RALLY然としたもので、RALLYレプリカらしくダウンエキゾーストで構成されている。テールの保安部品も、実にすっきりしている。シートには、NOGUCHIのロゴ入り。HRCをサポートする、日本の野口シートがインストールされているわけだ。

かつて、CRF250RALLYが最初に出てきたときも、同じ思いをもって眺めたはずだ。これが、もし世の中に出てきたらどうなるんだろう。というか、このコンセプトモデル、あまりに完成度が高すぎないか…出ちゃうんじゃ無いか…と。正直なところ、このモデルの市販化に関してホンダのリリースは出ていないし市販予定もないとのこと。ただ、CRF250RALLYも当初おなじ状況だったのだ。だから、Off1.jpとしては「もう、これはみんなの声次第で出ちゃう!」と言ってしまいたい。