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相次いで新型が発表される各種モトクロッサーの流れにのり、カワサキがUS発表で20モデルを発表。昨モデルにおいてKX450がフルモデルチェンジされているが、このタイミングでKX250がそれを追うように全面刷新された。近年、450ccは車体が問われ、250ccはエンジンが問われると言われるが、このKXは形状こそ旧モデルに酷似しているものの、スペックはまるで異なっている。

フィンガーフォロワー、高圧縮比14.4

ロードバイク、モトクロッサーともに、高出力のエンジンでは定番の仕様とも言える「フィンガーフォロワー」を新規採用。フィンガーフォロワー自体は、モトGPなどで培われてきた技術で、カムプロフィールの設計自由度が増すこと、バルブのリフト量を増やすことができることから、いわばエンジン設計思想の懐を深くするもの。カワサキの発表するCGでは、特に変わったカムプロフィールに描かれていないが、よりデジタルにカムによる特性を把握できることから、エンジン特性を設計者の思うがままに設定できる利点がある。

エンジンの外観は、旧モデルとほとんど変わらないものの、この20モデルのテーマはモアパワー。フィンガーフォロワーによってリフト量が上がっただけでなく、当記事タイトルにも記したとおりたとえば圧縮比は14.2(旧モデル13.4)までアップ。他社の4スト250ccエンジンが13台にとどまるなか、14を突破してきた。