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懸案のスタートは、上々だった。写真でわかるとおり、実は1コーナーで接触。下田によれば、ぶっとんでレースが終わるかと思った瞬間だったようだが、耐えて5番手ほど。1位をとった250プロヒート2と同じ流れだ。ただただ、やはりジェットもスタートを決め、先頭を引く展開に。このままいけば、同じ流れで勝てる…。そう思った矢先だった。

下田は1周目の計測ラインをくぐった次のテーブルトップで、踏切前にフロントを滑らせて激しくクラッシュ。上り路面に肩を打ち付けてしまい、そのまま医務室へ。レントゲンを撮って、骨に異常がないことは確認した。

このヒート3、実は波乱だったのは下田だけではなかった。ジェットは、中盤にエンジンブローでDNF。スウォルにいたっては、DNS。ここまでの上位陣が沈みまくり、勝ったのはKTMのジェス・フロック。総合は、3-4-3でまとめたハーディ・ムニョスが獲った。二人とも決して遅いライダーではないものの、この強豪がひしめくクラスでは大穴。まさかの結果に、会場がどよめいた。

川の水で肩を冷やす下田