ニューモデルリリースが目白押しのEICMA2019ですが、二輪モータースポーツ活動の発表も忘れてはなりません。ホンダは2020年のMXGPの参戦体制を発表。今季チャンピオンを獲得したティム・ガイザーに加えて、先日全日本モトクロス最終戦にも参戦したミッチェル・エバンスがTeam HRCに加入したとの報。

T・ガイザーの成績は、18戦中半分の9戦を制するという素晴らしいモノ。さらに、7戦連勝の記録を打ち立てており、202ポイントもの大きなアドバンテージをもって、ロンメルでタイトルを決めました。モトクロスオブネイションズではMXGPクラスで優勝し、さらにモンスターエナジーカップでは世界最高のスーパークロスライダーに対して総合5位を獲得。まさに、MXGPはガイザーの年だったと言えるでしょう。

前述したとおり、2020シーズンは日本GPにも来日参戦したM・エバンスがHRCに加入します。今思い起こせば、海外メディアが報じていたとおり、あの日本GP参戦こそがHRC入りのフラグだったのかもしれませんね…。エバンスは、今シーズン世界ウィメンズ王者であるL・ランスロットのTeam Honda 114 MotorsportsでMX2に参戦。アルゼンチンはパタゴニアでデビュー TO ポディウムと最初からずば抜けた能力を示しました。怪我でシーズンのほぼ3分の1を逃しましたものの、チャンピオンシップでは11位でフィニッシュ。

ティム・ガイザー

「チームHRCでの新しいシーズンを楽しみにしています。もちろん昨シーズンは素晴らしく、たくさんの良い思い出がありますが、今は2020年に向けて準備に追われています。CRF450RWのポテンシャルは素晴らしい。しかし、来年は今シーズンよりも厳しくなるだろうと思っています。タイトルを守るのは簡単ではないですが、そのために何をしなければならないかはわかっているし、HRCはそれができる最高のチームです」

ミッチェル・エバンス

「Team HRCと契約できたことに、感激しています。 ホンダは、これまで偉大なライダーと歴史を作ってきました。自分がその一員になれると思うと、本当に素晴らしいことだと思います。昔からCRF450RWに乗ってHRCで走ることを夢見ていました。MXGPクラスには才能のある人がたくさんいるので簡単ではないことは知っていますが、最高のチームメイトのティムがいます。彼とチームから多くのことを学び、シーズンが始まったときにすべてを使って最高のパフォーマンスを発揮したいと思っています。今は1戦目を強気でいけるように、真剣に落ち着いて取り組むときです。」

近年、オーストラリアのライダーが、AMAやMXGPで過去以上に躍進を遂げています。特に、若手のローレンス兄弟などが記憶に新しいところ。MXGPデビューイヤーにHRCへ電撃移籍する、このエバンスに要注目です。