アメリカ西海岸の匂いをぷんぷんさせる、おしゃれモトクロスライダー御用達のファストハウスからオーバーオール型のモトクロスパンツが登場。早速お買い上げした編集部が、実走・実着テスト

FASTHOUSE
モトロール
¥49,500 (税込)
カラー:ブラック
サイズ:30、32、34、36、38

モトクロスにオーバーオールと言えば、グーンライド(下手乗り)のヒーロー、ロニー・マックくらいのもの。なかなかモトクロスでは馴染みのないスタイルだけど、実はスノーモービルなんかではわりと当たり前のスタイルなのだとか。どこからヒントを得たとかそういうのはしらんけども、とにかくかっこいいファストハウスの広告にヤられて、ジャンキー稲垣速攻でお買い上げとなりました。

悩ましかったのはサイズ感である。この数年、街着としても小さな流行りがきているオーバーオール(サロペットとか、オールインワンと呼んだ方が今風)なんだけど、どうもコーディネート例を探すとダボッとXLサイズを着こなすのがキブン。特に華奢な女の子が、脇をあまらせてぶかぶかに着ていると惚れちゃいそうになるほど可愛い。だから、このモトロールも大きめサイズがいいのかもな、と思っていたのだけれど、ちゃんとバイクに乗るならジャストサイズがいいよな、という葛藤もある。

というわけで着てみました、32インチ。身長180cm、体重72kgでこんなかんじのジャストフィット。なお、インナーに着ているのはSサイズのFASTHOUSEジャージである。AMAなどで流行のピタピタ系コーデ。ジャストサイズのモトロールにはしっくりハマる。

インナーにLサイズのファストハウスだとこんなかんじ。もったり感があるけど、いかにもノーマルなスタイルだと言えるかも。

こちらはDFGのコットンジャージを合わせてみた。ヴィンテージスタイルのインナーだと違和感なくハマる。このままクワとか持っても似合いそうである。

こちらは編集部所有物のネルシャツとあわせてみた図。モトロールはインナーを選ばない。当の本人はこれが一番お気に入りである。

CURLYのパーカーを合わせた図。ストリート感アップ。ちょい寒い日なんかでもカッコつくスタイル。

機能的にもグー

ちなみにモトロールはカッコだけじゃないところが、とてもいい。ポケットにはたばこやスマホ、トランポの鍵などしまっておけてユーティリティ性能高し。

ベンチレーションも装備。胸当てがあるので少しモトクロスの装備としては暑さを感じるので、これはありがたい配慮。

男子のトイレ事情もしっかり考えていただいておる。

伸縮性もかなり優れている。各所に配されているストレッチ素材は、普段着用しているファストハウスのモトクロスパンツよりも、運動性能を高く感じた。実は動けるやつなのだ。

ニーブレイスが入っていてもだいぶ余裕がある。なお、ヒザ内側の革当てがないのでニーグリップが強い人はお気を付けて。

ぴたっとさせたい人用にベルトも装備済み。

いつも出ている草レースのヒーローズMXに、モトロールで参戦してみた。実は普段どんなモトパンを履いても腰がずり落ちてしまうことが気になって、特に最近のグリップのいいシートだとすぐにお尻が出てしまいそうになる感覚が苦手だった。そんなのどうしようもないよな、と思ってたんだけどオーバーオール型ならまったく気にならない。

装備に非常にこだわりが強いトライアルライダーたちは、そういえばワンピースのウエアを好んで着るわけで、モトクロスウエアが「つなぎ」であることは、わりと理にかなっているのかもしれない。