休日には愛車のアドベンチャーバイクやハンターカブ、トレール車などで林道ツーリングに行って、その後は少し観光やお店を回って楽しんでいる。そんな方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか? どんなシチュエーションでも、ばっちりとハマるオフロードブーツを体験してきました

LEATT
アドベンチャーブーツ ADV Hydradri 7.5
¥59,400(税込)
カラー:デザート、ステルス
サイズ:7、8、9、10、11、12(インチ)

オフロードブーツの新星! LEATTのADV Hydradri 7.5ブーツがすごい

LEATT(以下:リアット)のブーツの話に入る前に、少しだけ自己紹介をさせていただきますね。四国の徳島県にある秘境とも呼ばれる町に住んでいる西川典男と申します。オフロード歴は約2年。普段は125ccのオフロードバイクに乗っています。自宅から20分も走れば即ダートな林道があり、有名な剣山スーパー林道へは日帰りで行ける超がつくような山の中に住んでいます。そんな筆者が、新発売されたリアットのアドベンチャーブーツ「ADV Hydradri 7.5」を履いて実際にツーリングしてきました。

リアットといえばオフロードレースなどで首や脊椎を保護するネックブレースを2006年に初めて製品化したメーカーです。近年ではチェストプロテクターやニーブレース、肘プロテクター、ウエア、ヘルメット等も販売しており、レースライダー御用達と言った地位を確立しています。もちろんブーツもレースから林道まで用途に応じたブーツをこれまでに3種類発売してきました。

今回発売された「ADV Hydradri 7.5」も、レースで蓄積されたノウハウを公道向けにフィードバックして作られたモデルというわけです。オフロードブーツを構成する要素と言えば、プロテクション性能や耐久性、フィット感や操作性、価格や重量がとても大事です。ですが、私は声を大にして言いたいのです、格好良さだと。

見た目がすっきりとしている上、外観には耐久性の高いヌバックレザーを使用しており、高級感あるマットな質感となっています。このおかげで、今までに見たことがないようなお洒落なオフロードブーツになっています。全体的に同サイズの他ブーツよりスリムなこともあり、手に持った瞬間に分かるほど軽く感じます。

普段林道ツーリングに頻繁に通っている私ですが、現在使っているオフロードブーツは重厚な造りでプロテクション性能は申し分ないのですが、片足約2000gととにかく重いのがネックでした。足を出してのコーナリングや徒歩での散策をしていると、一日を終えて帰って来る頃には足が疲れ切ってしまっていたものです。

ところが、この「ADV Hydradri 7.5」の重量は片足1291g(実測値)しかありません。ここまで軽量でなおかつ十分なプロテクション性能を両立させている。となるとこれはかなり期待大というものです。

プロテクター部分に注目すると、すね部分には耐衝撃性のプレートがあり、ブーツの高さや幅はニーブレースを装着したまま履いても、まったく問題ない造りになっています。足首は外観に隠れて見えないですが、ピボット構造で動かしやすく、インナーも衝撃吸収素材を採用しているそうです。くるぶしにもプロテクターがあり、バイクをホールドするのに一役買っていますね。

また、防水処理も施されています。リアットが独自開発した「HydraDri EVO」と呼ばれるDWR(耐久撥水)加工技術を用いたインナーが使われており、耐水圧で20,000mm、透湿性は20,000g/m²という十分なスペックを備えています。

履きやすさも抜群で、「スライドロックシステム」という締め方向にのみ装着後でもスライドできる特殊なベルクロのおかげでフィット感が大幅にアップしているんです。何度もベルクロを調整する手間がなくなるだけではなく、締めこんでいけるので一番良い締め具合に出来るのが良いですね。

ブーツを履いてみると本当に軽く、そして履き心地が素晴らしい。インナーの質が高く、足先からすね部分までしっかりと包まれているのに動かしやすいんです。自分の足とブーツの密着感が優れているためか、より重さを感じにくくなっていました。

特に私が最も感動したのは歩いた時です。通常オフロードブーツで歩行すると硬さやソールの形状からか多少歩きづらさを感じると思います。しかし、このブーツは歩き出しの際につま先へ体重を移動させるとつま先部分のソールの形状・柔らかさ等が相まって、オフロードブーツを履いているのを忘れそうなほど軽く歩けるんです。これならどこかに寄り道しても大丈夫と思わせてくれる歩きやすさでした。

バイクに跨ってみるとブロックパターンを使ったソールのおかげでステップへの食いつきが良く、くるぶしでのホールドもしやすかったです。ブーツがスリムなのでチェンジレバーの下につま先をもぐりこませやすい点も見逃せません。

未舗装路を走っていてもこの装着感とソールのおかげで下半身をがっちりと安定させる事が出来ました。また、途中ガレ場や登り坂でバイクを支えたり押したりという場面も有りましたが、しっかりとグリップして滑ってしまうという事態にもなりませんでした(なお一人で行ったため写真はない模様……ソロの悲しさです)。

朝から自走で林道に走りに行って、夕方まで楽しく舗装路・未舗装路合わせて約100kmほど走りましたが本当に疲れにくくてびっくりしました。帰りにちょっと寄り道してバイク用品店を覗いても違和感なく店内を歩き回れるほどでした。

林道にもツーリングにも、欲張りなあなたへ超オススメ

ADV Hydradri 7.5」は長年レースで培われたリアットの安全技術を用いて公道向けに作られたブーツでした。

林道に十分なプロテクション性能と快適な履き心地。そして普段使いできる歩きやすさと軽さ。ヌバックレザーを使用した外観は特徴的で格好良いブーツになっています。

林道には行くけど、重くて硬いオフロードブーツはゴツすぎてちょっと気後れする。フラット林道をゆっくりマイペースで楽しんで、そのあとは観光地の温泉に行ったりするのが好き。めちゃくちゃカッコいいブーツ履いてアドベンチャーバイクやカブで冒険旅をしたい! そんなユーザーのベストチョイスとなりえる高性能ブーツを一度体感してみてください。