オフロードブーツのベンチマークとして長年君臨してきたアルパインスターズの「Tech 10」に、エンデューロに特化した新バージョンが登場しました

エンデューロに最適化されたソール

Tech 10 エンデューロブーツの最大の注目点は、エンデューロ走行に特化して再設計された独自のデュアルコンパウンドソールです。泥、岩、根など、予測不能なエンデューロの路面でライダーが自信を持って走り続けられるよう、吸盤効果のあるグリップスタッド、横方向の安定性を高めるラテラルグリップ、そしてペグ上でのポジショニングを向上させるダイヤモンドグリップなど、細部にわたる工夫が凝らされています。

安全性において核となるのは、特許取得済みの「フロントフレクションコントロールフレーム」です。これにより、ライダーはより自然な動きを保ちつつ、過度な関節の伸展や圧縮を防ぎ、衝撃エネルギーを効果的に吸収・分散させることができます。

さらに、アルパインスターズ独自のアンクルコントロールシステムと、特許取得済みの「ダイナミックヒールコンプレッションプロテクター(DCHP)」を搭載。これにより、足首の自然な動きを妨げずに、過剰な衝撃から足首と下肢を保護します。TPU製ロアシェルは、シフト操作エリアに革新的なデザインを採用し、左右の足に合わせた専用設計。金属製シャンクと補強されたトゥゾーンにより、耐衝撃性と耐摩耗性を高めています。

軽量かつ快適な履き心地を追求した構造

全体的な機能性を高めるため、軽量化も施されているとのこと。人間工学に基づいた曲線的なカーフプロテクターは、ブーツ全体の無駄をなくし、スリムで流線型のシルエットを実現。シンプレートエリアには戦略的に配置された通気窓が優れたエアフローを確保し、柔らかいマイクロファイバー製ゲイターは、泥や水の侵入を効果的に防ぎます。

内部にはPUフォームと3Dメッシュを組み合わせたポリファブリックライニングが採用され、快適性とサポート性、均一な体重分散をもたらします。また、超薄型で柔軟な前足部エリアは、バイクとの一体感を高め、コントロール性を向上させます。

軽量なポリマーバックルとアルミニウムフレームを組み合わせたトリプルバックルシステムは、より簡単で確実なフィット感を実現します。プルフラップも改良され、より高い操作性を発揮します。

すでに日本ではJNCCやハードエンデューロでおなじみの矢野和都が愛用中。さらには、AMAプロモトクロスでヘイデン・ディーガンが好んで履いているという情報も入ってきています。メーカーのリリースにはありませんが、MX用よりも若干柔らかめとか。とても興味深い!

Alpinestars
TECH10 エンデューロ ブーツ
¥120,890(税込)