FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は2026年9月3日、トルコ・アフヨンで開催されたモトクロス常設委員会において、MXGP世界選手権をはじめとするトップカテゴリーでエアバッグシステムの装着を義務付ける新規則を決定しました。
新規則の内容
今回定められたのは「01.65 練習中およびレース中の装備と保護衣」と題する規則で、対象となるのは以下のいずれかの認証を受けたエアバッグシステムです。
- FIM公認オフロード用エアバッグ「FRHPab-01」
- FIMカテゴリー3(モトクロス)対応として公表されたエアバッグシステム
エアバッグは各トラックセッションの開始時点で、正常に機能する状態で装着されている必要があるとされており、装備に関する最終判断はFIM技術委員長が下すことになります。
段階的な導入スケジュール
新規則はいきなり義務化されるのではなく、段階を踏んで導入されます。2027年シーズンは、エアバッグシステムの使用が「強く推奨」される段階で、2028年シーズンから「義務化」されるとのこと。
対象となるのは、FIMモトクロス世界選手権MXGPクラス、MX2クラス、ウーメンズモトクロス世界選手権(WMX)、そしてFIMモトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)です。トップライダーが集うこれらのカテゴリーで、安全装備の水準がまた一段引き上げられることになります。
すでに市販されているAlpinestarsのエアバッグ付きプロテクター
エアバッグ装着の義務化を前に、プロテクターを取り扱うメーカー各社はすでにオフロード向けエアバッグシステムの開発・販売を進めています。中でもAlpinestarsは「Tech-Air Off-Road System」や、モトクロス専用設計の「Tech-Air MX System」といったエアバッグ付きプロテクターをラインナップしており、世界のトップライダーの間でも使用が広がっています。日本には導入されていませんが、今回のFIM新規則を受けてこうした製品への注目や需要は今後さらに高まっていくでしょう。