すでにオフロードバイクを楽しんでいる人は、どんなきっかけでこの世界に足を踏み入れただろうか。まだ足を踏み入れていない人は、どんな気持ちでオフロードを見ているだろうか。オフロードの遊びがコアに尖っていく一方で、自分たちの仲間を増やすには「怖くないこと」がとても大事だ。ホンダドリーム関東が主催した「オフロード運動会」に、「怖くないオフロード」の世界を観た。

日時/6月13日(水)
会場/埼玉県オフロードヴィレッジ
主催/ドリーム関東

本当の敷居の低さと、ホスピタリティと

以前、このOff1.jpでも紹介したドリームのイベント。

昨今、とかくゆるい走行会が人気を博している。このオフロード運動会も、平日にも関わらず約90名ものホンダユーザーが集まった。参加資格は特にないけれど、ホンダドリームオーナーズカードを持っていれば参加費は3000円に。通常は4000円。CRF100Fをはじめとするレンタルバイクで遊べて(ホンダ車なら、車検を受ければ自分のバイクでも走行できる)…

こんなに友達ができて…

おいしいお昼ご飯もついてくる。

ホスピタリティも充実。

参加者は、自家用車で来る人や自前のバイク(ロードも多数)で来る人も多い。「ちょっとオフをやってみたい」とか、そんな理由だ。

実はこのイベント、13店舗あるホンダドリーム関東のスタッフが遊ぶために始まった運動会をベースにしていて、4年前から一般参加者も集め始めた。そんなこともあって、ドリーム店がお客さんを誘うような告知方法をとっており、ある意味知られざる名イベントだ。リピーターの多さが、そのすべてを物語っている。

リピーター1「奥さんを誘いやすい」

仲よし長谷川さん夫婦は、昨年からのリピーター。普段は1ヶ月に1度くらいのペースでゆるいレースを楽しんでいるとのこと。

奥さんは「去年参加してみてから、おもしろくて1年楽しみにしてきました。旦那とも、よくこのイベントのことを話してたんですよ。走っていて怖くないですし、リレーイベントでは友達も作りやすくて、気に入ってます。無くなったら困ります。もっと開催してほしい」とのこと。

旦那さんは、オフ歴40年の大ベテランでヒーローズなどのサンデーレースを楽しんでいると言う。

長谷川さんは、筋金入りの4ストミニフリーク。CR85Rフレームに、CRF100Fのエンジンを積み、ヨシムラのエンジンキットを組み込んで125ccにしてある。エンジンスワップの大家である花房さんの作。

一品モノのコネクティングチューブが渋すぎる。

「足回りがCR85Rになると全然違いますよ」とのこと。

リピーター2「友達に誘われて」

笛木さんは、CBR600RRに普段乗っているツーリングライダー。
「峠とか、あまり行かないんですが、ロードが好きです。友達がドリーム狭山の店員で、誘われたのもあるんですが、去年も来ていて楽しかったので。普段乗れないコースやバイクに乗れるのは、いいですね。去年もそうだったんですが、ずっとオーバルを走ってました。滑らせるのが楽しくて。自分のバイクがないとなかなかオフに入っていけないので、こういうイベントがもっとあったらいいのに」

自分たちも楽しむから、楽しい

ちなみに、こちらお昼の走行枠。実は、このお昼はスタッフのための時間になっていて、走っているのは全員ドリーム店のスタッフだそうだ。昨今、いろんなオフロードイベントが盛況だけど、そのほとんどが同じように「スタッフたちも楽しみにしている」ことが成功の鍵かも。ドリーム店の店員に「僕も去年走ったんですが、すごく楽しかったんですよ、今度一緒にいきませんか?」なんて目を輝かせて言われたら、つい会社を休んでしまう…かもしれない。