ヤマハのモデルチェンジタイミングからして、ディープなXCファンには周知の事実であった2020年のYZ250FXフルモデルチェンジ。鈴木健二がYZ250Fで今季を戦っていることからも、推測が及ぶ人も多かったことだろう。

GNCCでの勝利を目指したハイパフォーマンスパッケージ

YZ250FXの場合、主戦場となる北米のGNCCでのポテンシャルが重要視されるわけで、ヤマハ自体もGNCCにフォーカスしたパッケージングをPRしている。したがって、扱いやすさはこれまで同様ではあるものの、モトクロッサーにほど近いパワーデリバリーも2020年モデルでは相変わらずPRされているものだ。

特徴的なのは、YZ250Fで先行していたパワーチューナーApp。これまで専用のパワーチューナーを使ってたモノが、自前のスマホで対応でき、さらに細かくセッティングが可能だ。

セルもマスの集中化によって新設計されており、全体的なポテンシャルが向上している。