レースってヤツは、レースってだけでもハードルが高いのに、1位を取りたいヤツが自分のレベルより下のクラスに出ちゃったりして、どうにもマジもんのビギナーを寄せ付けづらい。だけど、キャンオフ(キャンパス・オフロード)だけは別格。「大学生のためのレース」を主軸に貫くあまり、本当に「先週免許とりました、セローを勢いで買いました」レベルも楽しめちゃう。

ダンロップエンデューロ with キャンオフ西日本
日時:6月26日
会場:三重県いなべスポーツランド

漂うゆるふわ感と、「俺は走れるんだぜ」感

この二つの写真を見て欲しい。どうみても別々のレースに見えるけど、これは紛れもなく同じレースで、なんなら同じヒートを走っている。かたや、すごく簡単な緩いラインを走り、かたやタイヤ1本分しかない尾根沿いのトレール。

その秘密が、これだ。

緑色で描かれたラインは、はじめてオフを走る人でも走行できそうなとてもイージーな設定。で、難易度の高いウッズを走るボーナスルートが設定されている。ボーナスルートを2周走ったら、周回を1周加算するという仕組み。普通は、難しいルートのほうが短く、簡易なルートは距離があるものだけれど、逆パターンである。

ボーナスルート出口で手集計。この辺の手作り感が、いかにもキャンオフだ。キャンオフ西日本の実行委員会丹羽氏は「東日本でやっていたのを、真似させてもらった」とのこと。完璧な公平さを求めるレースではできないこのシステムこそ、キャンオフ。

ダンロップが、キャンオフをサポート

今回のダンロップエンデューロ×キャンオフの目玉は、なんといってもダンロップのサポートが入ったことだ。住友ゴム工業の深澤氏(26)は、学生とも距離と年が近い若手だが、若手の作るキャンオフを絶やしたくない、これからもっとバイクが好きになってくれる若い人達を、どんどん盛り上げていきたい、という思いでキャンオフ実行委員会にアプローチしたという。

キャンオフは、東日本と西日本に分かれていて、今回は西日本の第1戦。形態としては、OB・OGをふくめた大人むけダンロップエンデューロに、キャンオフが併催される形だ。西日本のキャンオフは、学生主体と言うよりは、前述の丹羽氏が代表として手腕を振るう。スタッフには、OBが関わっていてとにかく他のレースと比べて、「そこにいる全員」が若い!

ゲストは、長年カワサキのファクトリーでエースライダーを務めた、田中教世。「いい人」なタカセさんが、実にいい動きをしていた。

マーシャル・タカセ。