思い切り初速が乗る…かと思いきやの失速

スタートゲートが降りた瞬間、持ち前の反応の良さで好スタート。ここで前にすっと出てくるはずが、下田は数メートルで失速。首を若干傾げながら再加速するが、時すでに遅く集団に巻き込まれてしまい、2コーナー目でコースアウト。最後尾からの立ち上がり…いや、それだけではなかった。4コーナー目では転倒車につまづきさらに失速。はっきり言って、最悪だ。下田は、レース後この様子を語りながら「そこでレースは終わりました」と吐き捨てた。

果敢に攻めこむ下田。薄い轍で、このバンク角。いかに攻めているかが、おわかりになるだろうか?

もちろん、下田は表彰台どころか1位を狙っているライダーだから、いかに最後尾からと言えどグイグイと追い上げを効かせる。決して諦めたりはしないし、1周につき10人ほどごぼう抜きしながら追い上げを加速する…が、当然だが一気にスパートをかけていくトップ陣の逃げに、その位置からでは到底届かなかった。体力もしっかりついて、同世代の中でもタレないと評価されてもいるが、結果は8位。一体スタートで何があったんだ、スタッフは下田を囲んだ。