もう一つのロレッタリン・チャレンジ。「なっちゃん」が4位!

じつは、このロレッタリンモトクロスに、日本人がもう1名チャレンジしている。全日本レディスでも戦っている楠本菜月だ。

楠本は、3年前に日本人向けのモトクロスキャンプ「MX Clinic」に参加。メキメキとその時に実力をつけて、2年前のロレッタリンに参戦した(2017年は下田同様カリフォルニアに移住してモトクロスに打ち込んでいた、横山遙希、瀬川開生らも参戦。うち、横山はご存じ全日本IA2クラスでポイントリーダー)。

そして、2019年下田丈が最後のロレッタリンになるだろうことを見込んで、楠本も再度参戦を決意した。下田が参戦しない年は、物流やその他様々な事情でとても参戦が難しい。楠本にとっても、これは最後のチャンスと言えるレースだ。

まさに、絵に描いたような好スタートで5〜6番手あたりからの立ち上がりから、一時3番手まで浮上。ポディウムが見えたところ、ラスト2周でバックマーカーの転倒にまきこまれて4番手、そのままフィニッシュとなった。楠本が参戦するガールズクラスは、85ccをフルチューンして122ccまでボアアップしたマシンが使われる、アメリカ特有の層の厚いクラスだが、楠本を含めて5位までほとんどベストラップに差がない。見ていても、スタートで出てしまえば楠本の勝利に可能性が見いだせるほど。明日以降の楠本にも、期待をかけたい!