FRIDAY / OPEN PRO MOTO3
肩の痛みと闘うファイナルヒート

オープンプロのファイナルヒート、そして下田にとってのアマチュア最後のヒートは、グッドスタートだった。だいたい5番手くらいだっただろうか。下田は、「スタートは、攻略できたと思います」と言う。「ゲートが降りた瞬間のボディポジションの調整をしました。ロレッタリンは、スタートが特殊なのです。ヒート数が多いので、固めたあとに掘り返している。だから、ゲート出てから2mくらいは違う路面でここでリアタイヤが滑ってしまって、出遅れていたんです。これに気づくのが遅かった」と。

ジャンプ中に肩を気遣う下田

もちろん、午前中の負傷は響いている。「普通に乗る分には問題ないんですが、ワダチにバイクを入れるとギャップのショックが伝わって痛い。だから、ペースはなかなか上げられなかったです」と下田は言う。それでも、4番手から2番手に上がるまでには、スルスルとペースをそこまで上げずに出ることができた。トップを走っていたのはスウォルだ。午前のヒートを棄権して、午後に体力を温存したとみられるスウォルの走りは、とにかく前半を勝負と見込んだ全開のヒート。絶対に、最後まで持たない、と思えるほどのペースだった。

ジェットは、下田の後方で苦しんでいた。転倒もミスもめだつヒートだった。250プロの総合を逃してしまっていて、あとがないというプレッシャーもあったのかもしれない。

実際、スウォルはラスト2周でペースを大幅にダウンさせた。だが、下田との距離は10秒以上あったし、もはやチャンスは無かった。

「最後の4周まで耐えて、そこからスパートをかけたのですが、スウォルを捕まえられませんでした。後ろからはジェットも来ていて、抜かされないように頑張っていました。ブロックするほどではなかったんですけど。体力的には、まったく問題なかったですね」と下田は言う。

「ロレッタリンで勝ちたいと思って準備してきたから、結果は嬉しくはないけど、引きずってはいません。気持ちはもう来週のユナディラへ向いています。ロレッタリンは、去年体力不足やスピード不足に苦しんで、1年しっかり対策を練ってきて…その部分をしっかりこなすことができたから、自分で成長を感じ取れました。悔しいは悔しいけど、落ち込んではいないです」と。