KTMのニューミドルアドベンチャー、890 ADVENTUREがドロップした。790はオフロード仕様のRしか乗ったことがないのだが、今回は890の無印を試乗できたので、サンデーライダー目線でインプレッションをお届けしたい。旧モデルである790 ADVENTURE Rはアフリカツインやテネレといった国産アドベンチャーモデルに比べて高いオフロードの走破性を誇っていただけに、いやが応にも期待が高まる。

価格・スペック

KTM
890 ADVENTURE
¥1,629,000円

エンジン型式水冷4ストローク並列2気筒
排気量889cc
最高出力77kW
最大トルク100Nm
ボア×ストローク90.7×68.8mm
変速機6速
始動方式セルフ
燃料タンク容量20L
乾燥重量196kg
最低地上高233mm
シート高850mm/830mm(高さ調整式)

トリプルクランプの裏にはステアリングダンパーが隠れている。細かい砂利道などでの振動軽減はもちろん、高速道路での安定性にも一役買っていると感じた。

フロントブレーキは320mmのダブルディスク。リアは260mmシングル。制動力に不足はない。

低重心化のカナメとも言えるのがこの大きく垂れ下がったフューエルタンク。20L入る。

飛び石などでタンクを破損しないように頑丈なエンジンガードが装着されている。重いけど、安心感はハンパない。最低地上高は233mm。Rだと263mmだ。R RALLYは303mmだ。

リアキャリアもガッチリしている。キャンプツーリングなどで大きな荷物を積載するのに便利なのはもちろん、転倒した時の引き起こしにも重宝するはず。

ステップはゴムつき。もちろんオフロードでは外せる。

とことんまで軽量化にこだわった証がみて取れるスイングアーム。

889ccのエンジンは最高出力77kW、最大トルク100Nm。ボア×ストロークは90.7mm×68.8mmなので、他の兄弟モデル同様、かなりのショートストロークだ。

音はとても優等生なサイレンサー。思い切り腰を引いて乗っても邪魔になることはない。