すでにSNS界隈ではスパイフォトも出回っていた2023年以降のKTMが、いよいよKTM USAのインスタグラムからファクトリーエディションがリーク(?)。本国オーストリアより早い露出にどういった意味があるのかは不明だが、よりシャープにまとまったスタイリングに期待が高まるところ。

公開されたのは、450SX-Fファクトリーエディションと250SX-Fファクトリーエディションの2台。USでは、1月開幕のスーパークロスに新型車両を投入するために、ファクトリーエディションでホモロゲーションをクリアしてきた歴史がある。この何年かは、そのスタイルでのファクトリーエディションは発表されてきておらず、いわば通常のSX-Fのアップデート版でしかなかったのだが、まさに今回発表されたものは新型と見受けられるものだ。

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大きく変更を受けているのは、フレーム。

現行のフレームに比べて、ピボットへ降りてくる角度がだいぶ緩やかになったことがうかがえる。クレードル自体がコンパクトになった印象だ。また、ヘッド部分については低くなったように見え、かなりドラスティックにシャシーを変更してきたといっていいだろう。スイングアームの形状も細かく異なっており、アップデートされたもの。

スタイリングは、現行モデルよりもよりシャープな印象をうける。シュラウドからゼッケンへのつながりは従来通りスムーズなもので、車体へのひっかかりは極力抑えたモノだと思われる。また、シートの座面はよりフラット化がおしすすめられている。

450ユニットの外観に大きな差異はなく、熟成の仕様だと言えるかもしれない。ゼッケンプレートの上部には、巨大な吸気口が開けられており、エアインテーク関連のアップデートが想像される。エアクリーナボックスも、フレームの隙間から見える形がまるで現行とはことなっているようである。

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250SX-Fファクトリーエディションは、ゼッケンをブラックアウト。タンクまわりのブラックとつながり、これまでにない印象に。

250ユニットは全面新設計だろうか。シリンダーの形状や、ヘッドまわりの細部がまるで異なる。大きく違えて見えるのは、プラグ位置にどんと刺さるウォーターパイプ。また、右側サイドはヘッドの形状が大きく異なっている。

このシャープなイメージは、先だって発表されているKTMの450RALLYとも同じ流れとみることができるだろう。オフロードセグメントにとって、ラリーとモトクロスはKTMの2大イメージソース。今後のアドベンチャーシリーズなどにも、この意匠が取り入れられていくことは想像に難くない。