こんにちは、林道ママこと松下時子です。電動オフロードバイク「CAOFEN F80 STREETロングレンジ」とオグショートランポで遊ぶ林道ツーリング『ミライ・リンドウ』第3回目は、猛暑が続く8月中旬に山口県へ遠征! 地元のバイク仲間に〝爽やかな林道″を教えていただきました! ……ところが(笑)

ストーンボールが転がっている!  山口県の最東部に位置する岩国市の林道

ミライ・リンドウ vol.03「山口県 林道石童山線~林道鳥帽子岳線」絵日記

林道が少ない山口県を前回訪れたのは17年前で、長門峡周辺が最後でした。長門峡駅をSLが発車したとき、蒸気機関車の空まで突き抜ける力強い汽笛と、もくもくと広がる石炭の煙がカッコ良かったのが印象に残っています! 長門峡も、自然を満喫したいという欲を満たしてくれる渓谷で楽しく、近くにお越しの際には是非行っていただきたいです。

さて、林道が少ないという理由で遠い存在の山口県でしたが、中国地方でコマ図ラリーを主催されている永田哲也さんに、山口県の爽やかな林道を教えていただきました! 訪れたのは、広島県と島根県に隣接する山口県の最東部の岩国市。私としては久しぶりに、カオフェンとは初めて山口県にやって来ました♫

岩国市の錦川に架かる錦帯橋。長さ175m、幅5m、5連の複雑に組み合わさった組木アーチは圧巻で、かっこいいんです! 橋の上も歩いて欲しいな。きっと、江戸時代にタイムスリップした気分を味わえますよ

岩国市に来て、日本三名橋の錦帯橋を見逃してはいけません! ということで、林道へ向かう前に見学。朝日が眩しい錦川と錦帯橋を橋下から見渡すと、素晴らしい技術と歴史を刻んだ名橋でした。かっこ良すぎでしょ!

「林道石童山線」の入口。しばらく舗装路を走りダートへ

それでは、錦帯橋をあとにして美川町南条にある「林道石童山線」に向かいます! 錦川沿いを北西へ。ギアチェンジ要らずのカオフェン、ラクだし快適! 対岸には錦川鉄道が走っていて、南桑駅を過ぎると新南桑橋で錦川を渡り、突き当りを右折すると、すぐに林道の入口があります。

ダートになってすぐは、道幅も広く視界良好で爽やか! 倒木は細い木ばかりなので、へっちゃら。でも、もしもの時だって、カオフェンは軽いから「何とかなる!」感が嬉しい

爽やかなのは初めだけ。草や枝の勢いが、怪しくなってきたんです

しばらく舗装路(石童山登山口近くまで舗装されています)を走るとダートに。「道幅も広いし、夏の緑は綺麗だね~」なんて思いながら、スルスルと標高495.9mの石童山を、北側から西の中腹を回り込むように上って行くと…… あ、雑草が凄いことになってきた(笑)

なんでしょうか、草木の生命力の凄いこと。それにしても「ここ、爽やか林道!」なんですって(笑)

そう思った次には、すごいの出た、藪コギ登場! スタンディングをしても藪の中。植物のトゲは引っかかるし、枝がハンドルや腕にもつれちゃうし、いや〜まいりました。

藪を抜けると、部分的に開削された切通しがありました

広々とした青空と鮮やかな緑の道。ついさっきまで藪の世界だったから、すごく爽やかな風景に見えちゃいます! 

藪区間を抜けると、再び視界が明るくなりました。あー幸せ〜。路面が見えるっていいですね。気分は「こんにちは林道クン!」です。藪の中だったから景色が分からなかったけど、山が見えたり、切通しもありました。切通しって、人が手足を動かし続けて、道を切り開いてくれた感じが「ありがたいなー」って、いつも感謝しています。

おそらくこの林道は、雑草の成長が目まぐるしいようなので、冬に訪れた方がいいかと思います(笑)。季節的に空気も澄んでいるから、見晴らしもいいかもしれませんね!

「猿戻りの滝」。移動中の山道にちらっと見える滝って、小さいながらも癒されますね! 小さな水車小屋もありますよ

「林道石童山線」のダート約6㎞を楽しんだ後は、道沿いから「猿戻りの滝」が見える県道130号〜県道5号線を経由して、すごく美味しい日本酒を買いに「獺祭ストア 本社蔵」へ向かいました。工場の近くまで走って来ると、獺祭の甘〜い香りが漂っています。この辺りの人たちは、いつもこの香りの中で生活をしているんだね! 贅沢だわぁ〜。

私、日本酒の中で一番好きなのが「獺祭」の純米大吟醸磨き三割九分。華やかな香りに美しい甘みだよ。今回、現地で買えて嬉しいっ

長閑な田んぼ道を走り、2本目の林道がある、石ヶ明神方面へ向かいます。

獺祭ストアを後に、2本目の林道を目指し、石ヶ明神方面へ向かいます。実は今回の林道エリア、なんと! ストーンボールが転がってるんです。まん丸で可愛いんだけど、永田さんは止まれなくて転倒しちゃったことがあるそうです。走行の際はお気をつけてくださいね。

これがストーンボール! 林道にみられるのは珍しく、まん丸な形が特徴的な石です。呼び方は特にありませんが、永田さんの仲間内では通称「ストーンボール(ベアリング石)」と呼んでいるそう

「林道鳥帽子岳線」にやって来ました。この林道は、標高696.6mの鳥帽子岳、北側山頂近くを走り、葛峠を越え周東町獺越に抜けます。そして、もう一度言いますが、爽やか林道らしいです。怪しいなぁ~(笑)

倒木現場

地すべりをしていますが、路面もどちらかというと柔らかめですね

スタートして数分後、倒木を発見。崖から落ちないように、カオフェンを押して進む。その後も地すべりがあったりして……もりもりと緑が増えてきました(笑)

1本目の林道よりもすごいの出た。緑の壁! 

目の前の生い茂る藪に、そう来たかって、もう笑うしかない。地図によると、この中を進み突き当たりを右折するらしいです。やれやれハハハ。ダート約6.2㎞の間に色々ありましたが、無事にゴールしました。いや~濃い林道でしたね!

カオフェンのリアル充電

バッテリー残量11%で林道ツーリングを終え、ホテルへ移動。チェックインの際にカオフェンの充電をお願いしました。前例がないそうで、OKをもらえるのに時間がかかりましたが、ホテルの前で無事充電開始。ありがとうございます! フル充電だと3時間くらいかかるんですね。さて、カオフェンで今回は特別に濃い林道ツーリングを楽しめました(笑)。ちなみに、カオフェンはバッテリー残量が15%以下になると、バッテリーセーブモードになってパワーが落ちますのでご注意を。

ミライ・リンドウ vol.3 動画

【電動オフロードバイク】CAOFENで行く林道ツーリング【ミライ・リンドウ vol.03】「山口県」

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