嘔吐するほどのメンタル崩壊を乗り越えて……藤原慎也が2度目のモロッコラリーで得たもの
マネージャーやメカニックを同行せず、一人挑んだ海外遠征。モロッコの乾いた風、激しい寒暖差、体調不良、そしてチーム内の誤解。藤原慎也は、心身の限界と向き合いながら走りきった。ここにあるのは、5日間の試練と確かな成長の記録である
孤独のスタート、乾いた風の中で
「今までの海外遠征は、マネージャーのビバーク大阪代表杉村さんをはじめ、仲間の加原さんやメカニックの亀田くんなどに支えられてやってきました。今回はこのダカールプロジェクトが始まって以来、初めてとなる一人での遠征です。全員いなくて、ほんとにひとりでした。日本人はいないし、何をするにも全部自分。イタリアとか好きな土地だったらいいんですけどね...