外径だけでなく内側にテーパー加工を施すことで、通常のテーパーハンドルよりもしなるというISAの"TAKE YOUR MARKS"にスーパーLOWタイプが発売。かなり特殊な形状ですが、聞いて納得の理由がありました

画像: ISAの内外テーパーバーに、3つの特殊な用途向けなスーパーLOWが発売。小柄な女子でも2スト125ccに乗れる!?

ISA

TAKE YOUR MARKS SUPER LOW

生産の動機はステアリングダンパーの使用。そしてハードエンデューロでも人気です

画像1: 生産の動機はステアリングダンパーの使用。そしてハードエンデューロでも人気です
画像2: 生産の動機はステアリングダンパーの使用。そしてハードエンデューロでも人気です

なぜスーパーローのハンドルが作られたかというと、上の写真をみていただくと一目瞭然。SCOTT製のステアリングダンパーをオフロードバイクに装着するとどうしてもそのダンパーの厚み分マウントを上にあげなくてはならず、ハンドル位置が上がってしまうのですが、だったら形状自体を下げてしまえばいいのだという発想です。KTM京都がカスタマイズしたこのハンドルまわりは、ステアリングダンパーにPHDSダンパー、そしてWP PROサスペンションと衝撃を吸収するパーツを掛け合わせることで、とても身体に優しいマシンに仕上がっているとのこと。

画像3: 生産の動機はステアリングダンパーの使用。そしてハードエンデューロでも人気です

KTM向けベンドのハンドルと比べると、圧倒的に低くまるで自転車の一文字ハンドルのようにライズがありません。数値にしてわずか30.6mmの差(KTMの通常ベンドは33.6mm、スーパーローは3.0mm)ですが、形状はまるで違いますね。MTBのハンドルのような形状をしています。この低さは実はハードエンデューロでも人気なんだそうです。なんでもフロントを押さえつけやすくなるためヒルクライム時にのぼりやすくなる効果があるのだとか。

なお、ベースになっているISAの"TAKE YOUR MARKS"は内外テーパーバーになっており、通常のテーパーハンドルとは異なり外形だけでなく内側にもテーパー加工を施すとでしなりを調節しています。独自の加工技術により強度は非常に高いのに、通常のテーパーハンドルよりもしなると好評です。

小柄なライダーがフルサイズマシンを乗る際にも有効だった

ステアリングダンパー用、そしてハードエンデューロ用として利用されるスーパーローハンドルですが、ISAによれば「小柄なライダーが2st125ccなどのフルサイズマシンに乗るときなどにも有効」とのことだったので、早速Off1編集部いち小柄なレディスモトクロスライダー伊澤(身長159cm、愛車はハスクバーナTC85)がYZ125に自然に乗れるかどうか、テストしてみました。

画像: こちらのハンドルはスタンダードの高さ(TAKE YOUR MARKS KTMベンド2.5)。少し肩がはってるのわかりますか?

こちらのハンドルはスタンダードの高さ(TAKE YOUR MARKS KTMベンド2.5)。少し肩がはってるのわかりますか?

画像: こちらはスーパーロー。だいぶ上半身がリラックスしています!

こちらはスーパーロー。だいぶ上半身がリラックスしています!

写真左が付け替える前のノーマルと同じ高さのハンドル、写真右がスーパーローハンドルです。ライディングフォームを構え、手首の角度と肘の位置を比較して見ると、スーパーローハンドルがいかに低いか伝わるでしょう。ノーマルハンドルは私の体格に対して高さがあり、実際に構えてみるとハンドルバーを上からつかむような感覚。肩が上がって肘が張るような姿勢になってしまい、このフォームを保つために力が入って疲れやすく感じました。一方、スーパーローハンドルは低い分ゆったり構えることができます。ハンドルの高さだけでこんなにも乗りやすさが変わるのかと驚くほど、上半身に力が入ることなく、リラックスした状態で乗ることができました。

画像1: 小柄なライダーがフルサイズマシンを乗る際にも有効だった

実際に走行してみると、その乗りやすさを実感。ノーマルハンドルは、ハンドルバーの装着部分とグリップまでのライズによって、フロントタイヤまでの距離感がすごく遠く感じます。特にコーナーを曲がる時、フロントタイヤとの距離を感じる分、マシンと一体に曲がる感覚が掴めず、倒して曲がるということができませんでした。ミニモトマシンのサイズ感に慣れている私にとっては、小回りが効かないなという印象で、毎コーナー自分が考えているよりも少し大回りで回っていました。一方、スーパーローハンドルはライズが無いため、フロントタイヤとの距離感がぐっと縮まり、マシンとの一体感を感じやすくなりました。まるで愛車のTC85に乗っているような感覚で、何の躊躇もなくマシンを倒してコーナーに入っていけました。これなら全然乗れる! と謎の自信まで湧いてきました。

画像2: 小柄なライダーがフルサイズマシンを乗る際にも有効だった

なお、普段このYZ125に乗る編集部のジャンキー稲垣(身長180cm)は「ハンドルが30mm程度下がっただけならコンパクトになってもしかしたら乗りやすいのかも、と思っていたんだけれど身体が動けるエリア自体がとても窮屈になってしまい、TT-R125LWEに乗っているような感覚だった。あと意外とイン側の脚を前に出す時に邪魔にもなってしまう。いろんなところが気になってちょっと自分にはあわないポジションだったね」とのこと。

昨今レディスライダーが、走破性の高さを理由にフルサイズの125ccマシンに乗ってJNCCなどに挑戦する姿が増えてきていますが、やっぱり車格が違いすぎて乗りこなせずミニに戻ることも少なくありません。私も編集長が乗っているYZ125をこっそり奪ってJNCCに挑戦してみようかなと思っていたんですが、ちょっと大きいなとも感じていました。今回このスーパーローをインプレしてみて、このスーパーローを使えばなんとか125ccで練習からはじめてみようかなという気になれましたよ!

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