これまでも何度か取り上げてきたトライアンフのアドベンチャーバイク、TIGER1200。その特性を大変気に入ってしまったOff1編集部では様々な企画で使用するため、TIGER1200 GT PROを一台購入することにした

僕は今でこそトランポにレーサーを積んで各地のエンデューロコースに出向くのがバイクライフの中心になっているが、20代の頃は毎週のように仲間と集まって関東中をツーリングして回っていた。また、KLX250で四国までソロツーリングを敢行したことも、良い思い出となっている。

“ステップアップに”と大型免許を取得したのは20代後半だったと記憶している。それから約15年、すっかりモトクロスやエンデューロの虜となった僕は結局一度も大型バイクを所有しないまま今に至っている。せっかく取得した大型免許は仕事でこそ出番はあるが、プライベートでは原付免許だけで十分に事足りてしまうようなバイクライフを送っている。こんなはずではなかった。

ところが、そんな僕にもついに大型バイクを所有するチャンスが訪れたのだ。

編集部でTIGER1200 GT PROを買っちゃった!

実は今年の秋、Off1編集部でトライアンフのTIGER1200 GT PROを購入した。このバイクは会社の福利厚生の一部として自由に乗っていいということになっており、編集長の稲垣は今モトクロスに夢中だし、伊澤は大型免許を持っていない。これはもう実質的に僕のバイクと言っても過言ではないのではないだろうか。

画像1: 編集部でTIGER1200 GT PROを買っちゃった!

購入したのはトライアンフ浜松。僕はリニューアルオープンの取材にも伺っていたし、トライアンフ浜松の林忠司社長は大のオフロード好きで、TIGERでWEXに出場した経験もあるのだ。オフロード専門メディアとしては、そんな面白そうなお店で買わない理由はない。

そんなわけで9月某日、僕はトライアンフ浜松を訪れたのだった。

画像2: 編集部でTIGER1200 GT PROを買っちゃった!

スタッフ様から登録や保障制度の説明を受ける。トライアンフディーラーで新車を購入すると、まずメーカー保証が2年間(TIGER1200は3年間)、走行距離無制限でエンジン関係、電気関係、フレーム関係などの無料修理を受けることができるという。また、トライアンフケアというロードアシスタントサービスに2年間加入でき、こちらはツーリング先でのトラブル時に最寄りのトライアンフディーラー(最長200km)まで車両を移送してくれ、さらに目的地までの代替交通機関の検索や宿泊先の手配までしてもらえる。まさに至れりつくせりというやつだ。

勝手にリアサスが縮んで足つきがよくなる機能
「アクティブ プリロード リダクション」搭載!

画像1: 勝手にリアサスが縮んで足つきがよくなる機能 「アクティブ プリロード リダクション」搭載!

そして林社長自ら、マシンの説明をしてくれた。もう何度も借りて乗っている車両なので基本的な操作方法は理解していたつもりだったのだが、いざ納車となると試乗よりも細かいところまでしっかり説明してくれるため、まだまだ知らない機能があって驚いた。

画像2: 勝手にリアサスが縮んで足つきがよくなる機能 「アクティブ プリロード リダクション」搭載!

さらに林社長からサプライズ!

なんと8月にリリースされたTIGER1200シリーズの新機能「アクティブ プリロード リダクション」が付いているとのこと……!

これは時速65km以下で走行するときに自動的にリアサスペンションのプリロードを低減してくれるという機能で、停車時には最大20mmのローダウン効果があるという代物。てっきり新しく購入する新車のみがアップデートされているのかと思っていたのだが、なんとディーラーでアップデートすれば既存のTIGER1200でもこの機能を使えるようになり、そのアップデートも無料サービスで実施しているのだという。

アクティブ プリロード リダクションのON/OFFを切り替える操作もホームボタンを1秒長押しするだけという簡単さ。

画像3: 勝手にリアサスが縮んで足つきがよくなる機能 「アクティブ プリロード リダクション」搭載!

実はTIGER1200 GT PROのシート高はそこまで高くなく、ノーマルシートでも850mm。購入した車両にはオプションのヒーター付きローシートが装着されていて830mmになっていたので、身長175cmの僕的には無くてもなんとかなる機能なのだが、荒れた林道を走る時や、煽られるような強風の時など、シート高は低いに越したことはない(実は一度つま先ツンツンの他社の車両で信号待ちしている時に強風に煽られて転倒したことがある……)。アクティブ プリロード リダクションをONにすると、シート高は810mmまで下がる。

なお、TIGER1200シリーズには元々ライドモード「オフロード」でダンピングが3以下の時はプリロードが下がる機能が搭載されている。この時はアクティブ プリロード リダクションをONにしてもさらに下がることはないとのこと。逆にタンデムした後などはプリロードが自動で固くなっているため、アクティブ プリロード リダクションをOFFにしても元に戻るアクションをしないこともある。

画像: トライアンフとTIGERシリーズをこよなく愛するトライアンフ浜松の林社長。オフロード系のイベントにも積極的に参加し、TIGERの普及活動を行なっている

トライアンフとTIGERシリーズをこよなく愛するトライアンフ浜松の林社長。オフロード系のイベントにも積極的に参加し、TIGERの普及活動を行なっている

15年前の自分、ありがとう!

さて、納車も済んだことだし、あとは東京へ帰るだけ。トランポで来ているのだが、まさか大型アドベンチャーバイクを買ったのに積んで帰るのも野暮な話というものだろう。

画像1: 15年前の自分、ありがとう!

というわけで、車があるのにTIGER1200 GT PROで走って帰ってみた。僕の大好きな番組『水曜どうでしょう』では東京でスーパーカブを購入して札幌まで自走で帰る大ヒット企画があるが、TIGER1200 GT PROで浜松から東京に帰るのでは、もはや楽チンすぎて編集長に企画書を突き返されるレベルである。

浜松から東京の編集部までは約250km。そのほとんどが高速道路だ。以前お借りして奥多摩の林道に行ったときも高速道路には乗ったが、今回は新東名。そう、制限速度120km/h区間があるのだ。排気量1158cc、最高出力150PSのトリプルエンジンが本領を発揮する。

もちろん、スロットルを回せば120km/hどころかもっと果てしなくスピードが出るのだが、大排気量エンジンの旨みの一つは低回転域でも高速巡航が可能な点。低速トルクの太さに後押しされ、微妙な速度コントロールの調整もしやすく、一切ストレスのない巡航が味わえるのだ。

追い抜きをかける際や合流時に少しスロットルを開けてみると、高いギヤのままでもしっかり加速してくれるし、トリプルエンジン独特の爆発的な加速力を体感することができる。これがとにかく気持ちよくて、ちょっとでも油断するとすぐに制限速度をオーバーしてしまいそうになり、慌ててスロットルを戻す。

画像2: 15年前の自分、ありがとう!

TIGER1200 GT PROにとって250kmという距離は、はっきり言って肩慣らしにしかならない。それでも疲れてきたらクルーズコントロール機能をONにすれば、スロットルを操作せずとも一定速度で走り続けることができる。左手スイッチボックスで±1km/hの微調整もできるため、前を走る車との速度差を見ながらボタンをポチポチするだけ。

巨大なウインドシールドに守られて風の影響も少ないし、SHOWA製サスペンションに支えられた車体は120km/h出しても安定していて、バイクを押さえつけたり、バイクにしがみついたりする必要は一切ない。これはもうバイクではなくてオープンカーに近い感覚なのではないだろうか。

これからは好きな時に好きなだけ乗れるTIGER1200 GT PROが手元にある。某エナジードリンクのキャッチコピーじゃないけど、翼を授かった気分だ。ついに僕は仕事以外で、15年前に取得した大型免許に意味を見出したのだ。

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