スタート直後のステップオン・オフが、キーになりそう

さて、これを書いている2月14日は下田丈にとって初のスーパークロス「プレスデイ」。その名の通り、プレスのためにプロライダーがプレビューランをする。このプレスデイは、全コースを使わないことが多いが、それでも1戦ごとにスペシャルコースが用意されるスーパークロスでは、とても大事な「下見走行」の時間でもある。

走行前から、下田が気になっていたのは、スタート直後のセクションだ。

特に、ステップオンでテーブルに乗ったあとのオフの処理が悩みどころ。真ん中のシングルはプロクラスなら無視できるものだが、そのあとのステップオフに乗るか、3つあるいは4つ飛び越えてタイトターンに突っ込むか。「その後のリズムセクションも難しいです」と下田。「すでにプレスデイなのに、トラックは荒れていたので、明日はもっと荒れると思います。3連も難しいかもしれない」と話す。

下田含め、多くのライダーがこのステップオン・オフからタイトコーナーへのつながりを、他のライダーに見せないようにクリアラップで試していた。このセクションで駆け引きをするなら、この時点で勝負できるラインを構築する必要がある。そして、それを知られないことは、大きなアドバンテージになるというわけだ。