相次いで新型が発表される各種モトクロッサーの流れにのり、カワサキがUS発表で20モデルを発表。昨モデルにおいてKX450がフルモデルチェンジされているが、このタイミングでKX250がそれを追うように全面刷新された。近年、450ccは車体が問われ、250ccはエンジンが問われると言われるが、このKXは形状こそ旧モデルに酷似しているものの、スペックはまるで異なっている。
![画像: KX250新型2020モデルは、まるで違うエンジンに…超高圧縮14.4:1](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/06/19/b72e12df908741ff8f01014b36718355aef4ad92_xlarge.jpg)
フィンガーフォロワー、高圧縮比14.4
![画像1: フィンガーフォロワー、高圧縮比14.4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/06/19/8ff7c9b3d390d6527c91012ce6814b5f37a28777_xlarge.jpg)
ロードバイク、モトクロッサーともに、高出力のエンジンでは定番の仕様とも言える「フィンガーフォロワー」を新規採用。フィンガーフォロワー自体は、モトGPなどで培われてきた技術で、カムプロフィールの設計自由度が増すこと、バルブのリフト量を増やすことができることから、いわばエンジン設計思想の懐を深くするもの。カワサキの発表するCGでは、特に変わったカムプロフィールに描かれていないが、よりデジタルにカムによる特性を把握できることから、エンジン特性を設計者の思うがままに設定できる利点がある。
![画像2: フィンガーフォロワー、高圧縮比14.4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/06/19/b33c5a8604e3745fae50e9f081f15be6593f6792_xlarge.jpg)
エンジンの外観は、旧モデルとほとんど変わらないものの、この20モデルのテーマはモアパワー。フィンガーフォロワーによってリフト量が上がっただけでなく、当記事タイトルにも記したとおりたとえば圧縮比は14.2(旧モデル13.4)までアップ。他社の4スト250ccエンジンが13台にとどまるなか、14を突破してきた。