ガミータイヤとは文字通り、「Gummy=粘着性の高いコンパウンド」を使用して、高いグリップ力を狙って開発・製造されたオフロードタイヤのことで、off1.jpではすでに何度も取り上げている話題だ。ガミータイヤの登場は、ハードエンデューロシーンからの強い要請の結果であり、必然と言えるものだったが、より柔らかいコンパウンド、やり柔軟な構造でグリップ力と耐久性を両立させるという発想は、ハードエンデューロ用だけではなく、伝統的なフォーマットのエンデューロで使用されるFIM規格のタイヤ開発にも影響を与えているほど。ガミータイヤの登場は、真の意味で革命だったのだ。

画像: BTM通信 vol.19 ハードエンデューロの「高速化」に適応したガミータイヤの変化

犠牲をともなうガミータイヤの狙い

一般にガミータイヤの狙いは、速度ゼロからの発進時や、前進困難な極めて低速なセクションでグリップ力を得ようとするものだった。その分、初期のガミータイヤは高速走行時の安定性や、コーナリングに必要な横方向の剛性、また高速で走行した場合の耐久性は犠牲にされる傾向にあった。そこを犠牲にしてでも、まずは前進しようじゃないか、という割り切りの産物だったといってもいい。

理想のスペクトラムへ

特に、日本のハードエンデューロでは、比較的低速なコース、セクションでのグリップ力が重視される傾向にあるが、ライターのレベル向上、レースの先鋭化は、タイヤに対する要求にも変化をもたらしている。より多様な路面への対応、ハイスピードライディングへの適応、そして耐久性。前進するためのトラクションだけではなく、全方位的な性能を求めるライダーが増加しているのである。日本のレースシーンが世界のスタンダードに少しずつ近づいているということも言えるだろうか。

画像: R520DCはリアタイヤのみ、120サイズだけが発売されている

R520DCはリアタイヤのみ、120サイズだけが発売されている

ハードエンデューロ向きのアグレッシブなタイヤを次々にリリースするシンコータイヤでは、今年に入って、新しいエンデューロタイヤを発売。R520DCは、比較的接地面積が大きいデザインで、ブロック剛性を確保してオールラウンド性能を高めたものだ。当初は、テストライダーに供給するほか、パイロットショップとしてビバーク大阪でのみ販売されていたが、現在は一般向けにリリースされている。

画像: ハイスピードな予選プロローグもあるヒダカロックスで優勝した藤田貴敏のKTM FREERIDEもR520DCを装着していた。 Photo : Satoru Ii / off1.jp

ハイスピードな予選プロローグもあるヒダカロックスで優勝した藤田貴敏のKTM FREERIDEもR520DCを装着していた。
Photo : Satoru Ii / off1.jp

ロックセクションのアドバンテージ

G-NET全日本ハードエンデューロ選手権で活躍する山本礼人は「ここ1ヶ月ぐらいずっと履いていますが、かなり気に入っています」と、R520DCのインプレッションを話してくれた。「ソフトなコンパウンドのグリップ力はそのままで、ブロックが強くなったので、かなりオールラウンドなタイヤになってますね。タイヤの構造全体はソフトになったので、包み込むような感じで、特にロックセクションに強くなりました。ひどいマディの時は今まで使っていた540DCのほうを選ぶこともあると思いますが、大抵はこのR520DCでいけると思います。耐久性もあるので、レースじゃなくて普段から使うのにもおすすめできます」。ブロックの角が落ちても大きく性能が落ちないというのも、ガミータイヤが人気となっている理由のひとつなのだ。

画像: 山本礼人 Photo : Satoshi Ii / off1.jp

山本礼人
Photo : Satoshi Ii / off1.jp

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