渡辺学が開幕戦から5連勝の快進撃を続けるJNCC2023、第7戦の舞台となったのは初開催の長野県エコーバレースキー場。チャンピオン馬場大貴が負傷から復帰した他、懐かしい顔ぶれも並び、見応えのある大会となった

8月27日、全日本クロスカントリー選手権JNCCの第7戦が、長野県エコーバレースキー場にて開催された。このゲレンデは2020-2021年シーズンからスキー場としての営業を休止しているが、夏季のイベント貸出しは継続して行われており、JNCCは今大会が初開催となる。上位クラスにはFIMタイヤ規制が敷かれたほか、標高1500mという高地にあるためキャブレター車は平地より薄い空気に対応するセッティング変更が重要となった。

画像: 止まらない快進撃、渡辺学が初開催のJNCCエコーバレーで6連勝を記録

ツーリングのメッカとして知られるビーナスラインも近く、朝晩は少し肌寒いくらいの気温にまで下がる。天気は快晴。土曜日の夕方から通り雨が降ったものの、大きな影響はなく、ドライコンディション。長野ならではの濃い青空が広がる中、まさに大会名である「Blue resort」を体現したようなレースとなった。

2つの難所が勝敗を左右した
テクニカルなCOMP-GP

画像1: 2つの難所が勝敗を左右した テクニカルなCOMP-GP

今大会では、第2戦広島で負傷し戦線を離脱していたチャンピオン馬場大貴が復帰。さらに保坂修一、神馬匠、和田卓也、林友太など懐かしい顔が並んだ。

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スタートでホールショットを獲ったのは齋藤祐太朗。続いて渡辺裕之、中島敬則。馬場は矢野和都、保坂と並んで4番手スタートとなった。

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1周目は渡辺学、馬場、中島、矢野がトップ争いを展開。トップを走る渡辺を、馬場が周回チェック直前で大胆なライン取りを使ってパスし、1周目は馬場がトップで周回。さらに渡辺のすぐ後ろには矢野がピッタリつけていた。ところが2周目には中島が渡辺に30秒近い差をつける驚異的なラップタイム7分5秒649を記録し、トップを奪った。このタイムはそのまま大会レコードとなった。

ところが中島は4周目に前転を喫してしまい、腰を打撲。そこでリタイヤの判断を下した。代わりに渡辺とバトルを展開したのは矢野。周回チェックこそ渡辺が毎周トップに立っていたが、矢野が前を走るシーンもあり、手に汗握る展開に見えた。

特にCOMPクラスだけに設定された2箇所の難所は見応えがあった。

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1つはこちら、コースの最奥にあったガレの下り。大きく分けてイン側、イン→アウト、アウト側と3本のラインがあったが、周回遅れのライダーの後ろについてしまうと渡辺や馬場らトップライダーでも数十秒のロスが発生する場面があった。

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ライン選択をミスすると岩にフロントタイヤがハマって身動きができなくなってしまい、前転のリスクも大きい。さらに動く岩もいくつかあって迂闊に足をつくと足場が崩れて転倒に繋がった。

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2つめは「カオス」と名付けられたウッズ。全ラインに大量の丸太が配置されており、一つ一つのサイズはさほどでもないが、斜めに置かれていたり、間隔が狭かったりとトリッキーな設定がエントラントを苦しめる。トップライダーが一人で走る分には問題なくても、大勢で一斉にタイムを競うとなると話は別だ。

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そこでテクニックを魅せたのは、ハードエンデューロのトップライダーでもある矢野と、テクニックに定評のある内嶋亮だった。

カオス入り口にあった崖を簡単なルートで登ってしまうとたくさん丸太を攻略しなければならなかったのだが、内嶋は比較的高くなっている部分を登り、丸太の少ない簡易ラインを発見。ハマっているライダーも少なく、スムーズにカオスを抜けることで周回を重ねるごとに順位を上げていった。

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序盤こそ馬場、中島、矢野にリードを許したものの、3周目以降は安定してトップを走り続け、渡辺学が総合優勝(COMP-AA1優勝)。終わってみれば2分36秒の大差。恐るべきことに開幕から6連勝、JNCC史に残る記録が生まれている。

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総合2位(COMP-AA2優勝)を掴んだのは内嶋亮。自己最高記録であった総合4位から一気にジャンプアップ。嬉しいクラス初優勝も果たした。

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総合3位(COMP-AA1準優勝)は矢野和都。いつも渡辺とトップ争いを繰り広げる小林雅裕が総合4位(COMP-AA2準優勝)、復帰戦の馬場は総合5位(COMP-AA1 3位)となった。

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渡辺 学 (bLU cRU TwisterRacing)/COMP-GP総合優勝、COMP-AA1クラス優勝
「ありがとうございます。バイクを整備してくれているRidge Cycleの馬庭さんだったり家族の協力があって、スポンサーさんも僕の我儘を聞いて協力してくれるので、僕も頑張らないといけないな、と思って走っています。

このコースは他のコースに比べて全体的に少しコース長が短くて、ゲレンデはハイスピードで疲れる上に、ウッズにも丸太やガレがあって疲れるしと、休むところがなくてめちゃくちゃ疲れました。

今回は馬場選手が復帰戦ということで、警戒して臨みました。僕は一戦一戦で勝ちたいのはもちろんなのですが、目標はやっぱり年間チャンピオンなので、今日を含めて残り3戦、全部4位以内に入れればチャンピオンが獲れるという計算もしていました。このコースはかなりハイスピードになるため、一回転倒してしまうとダメージが大きいのはわかっているので、バイクが壊れたり、何かトラブルがあったとしても、最低でも4位に入らなくてはいけないと思い、スタートしました。

ゲレンデはとても気持ちいいハイスピードゲレンデですが、難しいところはかなりテクニカルなので、そこをいかに体力を消耗しないで走ることができるか、を考えながら走りました。特に前半は馬場選手や中島選手が元気良くて速かったので、自分はミスなく走って最低でも4位、狙えれば勝ちたいと思ってました。

序盤は矢野選手が速いペースで追いかけてきて、やっぱり丸太が上手いので『カオス』のラインを見せてもらおうと思って一度前に出てもらって、ラインをマネしていたのですが、中盤はもうセクション名通りにカオスな状況ですごい渋滞になってしまったので、セクションに入った時にパッと見て少しでも空いているラインに突っ込むしかありませんでした。ガレの下りも焦って無理なラインに入ってバイクを壊してしまうのが一番怖かったので、少し並んでいても前のライダーの後ろについて、そこで数十秒ロスしてもゲレンデで取り戻すつもりで走りました」

渡辺はこれで開幕6連勝。次戦八犬伝で大きなトラブルがなければ、最終戦を待たずしてチャンピオンが決定することになる。

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内嶋 亮 (basist auto with Jon it.)/COMP-GP総合準優勝、COMP-AA2クラス優勝
「ありがとうございます。メインスポンサーであるベイシストオートさんに今季から車両提供をいただいているほか、たくさんわがままを聞いていただいています。KTMパーツの在庫量日本一ですからね! ベイシストオートさん、IRCさん始め多くのスポンサーさんに支えていただいてレースができて、『次の目標はベストリザルト総合3位』としながらも半ば夢のように思っていたのですが、まさか一段飛ばして2位に入れるとは……。僕自身も落ち着いて良いレースができたと思います。丸太(カオス)がなかったらここにはいられません。丸太のおかげです。あと5倍くらい伸ばして欲しいですね。

1周目も丸太まではクラスでも後ろの方を走っていたのですが、丸太を抜けたら『あれ?』っていうくらい人がいなくなって、一気に順位を上げることができました。ゲレンデでは周回遅れのライダーにも抜かれたりしたんですけど、丸太が終わると順位が上がっていて、今日は丸太を丁寧に行く日だな、と。他のところは速く走るというよりも荒れてないラインを丁寧に繋いで、その分丸太セクションに体力と集中力を注ぎ込んで走るように心がけました。

IRCさんのGX20の120サイズがデビューしたので今回使わせていただき、それがハマったと思います。コーナーでインを突いてコンパクトに曲がって早めにバイクを立てることができ、荒れていないラインを使ってギャップを切って走るのがやりやすかったです。

最終周に丸太が終わった時点で2番手だったので、『よしよし』と思っていたら和都に抜かれてしまってガッカリしていたら転んでくれたので、総合2位に入ることができました。新型のマシンはまだモディファイ中で今回は去年までと同じマシンなのですが、次戦からは投入できると思いますので、また頑張ります」

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矢野 和都 (RG3 Racing)/COMP-GP総合3位、COMP-AA1クラス準優勝
「僕はハードエンデューロをやっているんですけど、ここの丸太であったりガレであったりは結局ライダーの技量があれば全然いけるので、皆さん技量を上げたければハードエンデューロやってください。本当に移動路のように走れます。当然転倒もしますけど、そういう細かいテクニックというのはハードエンデューロで培うことができます。興味のある方はぜひ出て欲しいと思います。福森さん始めRG3、特に今日はサスペンションに助けられました。ビバーク大阪、フレアライン、数多くの協力者様のおかげでこうしてレース活動ができます。本当にありがとうございます」

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小林 雅裕 (THS Racing with ホンダドリーム神戸三田)/COMP-AA2クラス準優勝
「応援ありがとうございました。絶好調に走れたし、楽しかったし、思い通りに走れたのですが、今日は僕の日ではなく、内嶋さんの日でした。速かったです。次は頑張ります」

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馬場 大貴 (bLUcRUYSP浜松withTEAM887)/COMP-AA1クラス3位
「応援してくださった皆さん、ありがとうございました。久々のレースはやっぱり難しいな、と思いました。一周目だけはしっかり走れたのでいけるかなと思ったのですが、丸太が難しくて、うまく走れませんでした。次は一ヶ月後にまたレースがあるので、そこではもっと調子を上げていけるように頑張ります」

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齋藤 祐太朗 (宗七音響 Wise Beta Team)/COMP-AA1クラス4位
「応援いただいた方、どうもありがとうございました。すごく気持ちいいコースでした。前回の鈴蘭大会では『僕ちょっと速いかも』と思ったのですが、そんなことなくて。今日は上位のライダーが全然見えなくてずっと一人旅をしてました。最終周に保坂くんがものすごい勢いで追い上げてきて、一回カオスで抜かれちゃったんですけど、最後のガレでたまたま前に出られて、最後は0.003秒差で逃げ切ることができました」

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保坂 修一 (BIVOUAC OSAKA with RG3Racing)/COMP-AA1クラス5位
「2年ぶりにJNCCに出てみたんですけど、やっぱり楽しいですね。最終周に祐太朗さんが前に見えたので『追いつけるかな』と思って頑張ったんですけど、ガレ場のところで僕がちょっと引っ掛かっちゃって抜かれてしまいました。八犬伝はリベンジに行こうかと思っているので、またよろしくお願いします」

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LGDクラスは、チェーン切れトラブルにより9周でリタイヤとなったものの、佐藤正和が優勝。

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そして注目のCOMP-Aクラス、優勝は今季2勝目となる小菅浩司。自身が目標として掲げる総合10位も達成し、ランキング1位を盤石のものとしつつある。対する中学3年生、渡辺敬太はクラス3位となった。

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小菅 浩司 (Motok_5D with iRCTIRE Spline)/COMP-Aクラス優勝
「好きなバイクに乗って好きなウエアを着るのが幸せです。今回の勝因はなんと言っても昨日の下見で使わせてもらったヤマハのe-MTBです。おじさんになると体力が限られているので、いつもの歩いて下見する体力の1/5くらいで回れたと思います。僕は膝が悪いので、特に下見の下り坂で膝が痛くなっちゃうんですけど、今回はそういうのもなくて、それが成績に繋がったんじゃないかな、と思います。今日はゴールするまで優勝って知らなかったのですが、トップ10ということで今回も目標をクリアできました。IRCのGX20は最高です」

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そしてCOMP-Bクラスでも若手が才能を開花させた。JNCC初出場ながら小林雅裕の推薦によりCOMP-Bクラスに出場した中学生ライダー、小沢瞬がクラス優勝。なんと総合でも22位に入り、COMP-AAライダーに匹敵するスピードと安定感を示した。恐ろしいことにマシンはRM-85(RM-80改)だ。排気量もさることながら丸太セクションやガレが多いCOMP-GPのコースで小径ホイールというハンデをテクニックでカバーした。

小沢はエコーバレーと同じ長野県にある信州マウンテンパークで育った生粋のエンデューロライダー。昨年のキャンパスオフロードミーティング5時間耐久でトップチェッカーを受け「いつかはJNCCのCOMP-GPに出てみたい」と語っていたのだが、こんなにも早くJNCCデビュー、そしてクラス優勝が見られるとは……!

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小沢 瞬 (信州マウンテンパーククラブby.momoG)/COMP-Bクラス優勝
「皆さんお疲れ様でした。初出場だったんですけど、小林雅裕選手だったり長和のサポートをいただき、ここまで来ることができました。コースでも丸太があって、けっこううまくクリアすることができて良かったです」

COMP-Rクラスは昨年の岩手大会ぶりに横須賀直樹が優勝。

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横須賀 直樹 (カネゴンパーティー)/COMP-Rクラス優勝
「皆さんお疲れ様でした。素晴らしいコンディションと素晴らしいコースでかなり楽しめました。僕もハードエンデューロを少しやっているので丸太が非常に調子良くて、もっと長くしてくれたらもう少し上にいけたと思います」

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画像25: 2つの難所が勝敗を左右した テクニカルなCOMP-GP

鈴蘭大会に続いてCOMP-Rクラスに出場した小学生、橋本大喜はクラス5位。鈴蘭のクラス34位から一気にジャンプアップを果たした。

混戦となったFUN-GP
井口と吉崎が秒差のバトルを展開

画像1: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開

COMP-GPだけでなく、FUN-GPにも懐かしい顔ぶれが並んだ。櫻井隆仁が約3年ぶりにJNCCにエントリー、FUN-Aクラスに出場。

画像2: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開

COMP-AAクラスに出場した保坂修一の妹、保坂明日那も久しぶりにFUN-WAクラスに。

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ホールショットを奪ったのは野口久友。

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FUN-Aクラスでは鈴蘭大会からJNCCに復帰した井口侑耶が大暴れした。スタートこそ出遅れたものの、着々と順位を上げていった。4周目から最終周まで吉崎一弘と秒差を争うバトルを展開。最後の周では前を走っていた井口が転倒した隙に吉崎がトップを奪ったものの、その後今度は吉崎が転倒してしまい、勝利は井口の手に。鈴蘭大会ではFUN-Bクラスの鈴木心に阻止されてしまった総合優勝も果たした。

画像5: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開
画像6: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開

井口 侑耶 (SCF)/FUN-GP総合優勝、FUN-Aクラス優勝
「お疲れ様でした。応援ありがとうございました。前回の鈴蘭大会では吉崎さんと全く絡めなかったんですけど、今日は最後の最後までバトルができたので、見ている方にも楽しんでもらえたのかな、と思います。ラスト一周で二人とも焦って一回ずつ転んでしまって、お互いにフェアな感じで楽しく走れました。またここに立つことができたのもSCFさんのサポートのおかげです。次もまた頑張ろうと思いますので、よろしくお願いします」

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吉崎 一弘 (THS Racing&モトピットヒオキ&農豊会)/FUN-GP準優勝、FUN-Aクラス準優勝
「最後まで井口くんとだいぶ競っていまして、最後に井口くんが転んでくれた時には勝利を確信したのですが、次のウッズで僕が転んで抜き返されてしまいました。前回は全く絡めなかったので、久しぶりにバチバチのバトルができて楽しく走れました。あと前半ではFUN-Bクラスの泰自が速かったので抑えることができたのも良かったです」

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10台のエントリーがあったFUN-SAクラスは神馬健や小池昇を抑えて佐藤敬司が優勝。

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佐藤 敬司 (WR Power Racin & YSP富山)/FUN-SAクラス優勝
「皆さんお疲れ様でした。2年半ぶりくらいにFUN-GPに出たのですが、最初のうちはなかなか神馬さんについていけなくて、さらにスタートから30分くらいでパンクしたような感覚がありました。でも確認してしまったら(心が折れて)走れないな、と思いそのまま走りました。でもパンクしたおかげでグリップが増して気持ちよく走れたのかな、と思います。天気も良かったし最高のコースでした。ありがとうございました」

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FUN-Bクラス優勝で総合でも3位に入ったのは瀧村泰自。中盤までは総合トップを走っていた。

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瀧村 泰自 (SCF&バイクボンバー&KRC&SHINKO)/FUN-Bクラス優勝
「お疲れ様です。450ccの良さが出るようなコースだったので、楽しく走ることができました。今回は鈴木心くんが出ていなかったので、繰り上がりの優勝のような気もしますが、なんとか1位を獲ることができました。いつもサポートしてくださっているSCFさんのチーム員が3人もクラス1位を獲ることができたので良かったです」

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FUN-Cクラス優勝は山田嵐士。

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山田 嵐士 (野田ジュニアRC)/FUN-Cクラス優勝
「皆さんお疲れ様でした。登り下りの多いコースで85ccのパワーを出し切っても辛くて、なんとか1位が獲れて良かったです。次も頑張ります」

画像14: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開

そしてFUN-DクラスではBクラス優勝の瀧村の弟、瀧村然自がビッグバード高井富士以来2回目となるクラス優勝。

画像15: 混戦となったFUN-GP 井口と吉崎が秒差のバトルを展開

瀧村 然自 (SCF&バイクボンバー&KRC&SHINKO)/FUN-Dクラス優勝
「お疲れ様でした。スピードコースで気持ちよく走れました。兄(瀧村泰自)と一緒に表彰台に並ぶことができて嬉しいです」

盛り上がるFUN-WAクラス
実力拮抗の3人が白熱

画像1: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

FUN-WAクラスはフル参戦している近藤香織、菅原穂乃花に加えて保坂明日那、松永望、渡會いづみが参加し、5台となった。まず前半を支配したのは保坂。FUN-A、FUN-Bクラスに混じって総合35位で周回。

画像2: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

4周目には菅原が保坂をパスし、クラストップに。近藤とは大きく差が開いており、そのまま菅原が逃げ切る展開かと思いきや、菅原は7周目に他ライダーとラインがクロスし、転倒。そこでフロントブレーキにトラブルを抱えてしまい、4分ほどロス。大きく順位を落としてしまった。

画像3: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

菅原に代わって台頭してきたのは近藤だった。序盤こそエンジンの不調に悩まされ遅れていたが、次第にペースを上げて7周目にトップに立つとそのまま逃げ切り体制に。最終周には保坂が再び元気を取り戻し必死の追走を見せたが、追いつかず、近藤の優勝となった。

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近藤 香織 (WRパワーレーシング with YAMALUBE)/FUN-WAクラス優勝
「お疲れ様でした。1周目にちょっとエンジンが停まってしまって、かなり遅れてしまったので、絶対に追いつけないと思ったのですが、運が良かったのかなんとか1位が獲れました。とても楽しく走れるコースで良かったです」

画像5: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

保坂 明日那 (bivouac大阪withRG3Racing)/FUN-WAクラス準優勝
「久しぶりのJNCCということで緊張もしたのですが、楽しく怪我なく走ることができました。普段はJECに出ていて一人で走ることが多いのですが、JNCCは一斉に走るため、みんな同じラインを走るようになるので、JECとは違った難しさがありました。レース後半にコースが荒れてきて小排気量のパワーだと対応するのが難しくて順位を落としてしまいました。応援してくださった皆さんありがとうございました」

画像6: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

小川 澄佳 (ガレージ・ハイブリット)/FUN-WBクラス優勝
「お疲れ様でした。今日は腕が軽く感じてなんとなくうまく走れました。まだまだダメダメなところがあるので、頑張りたいと思います。いつもサポートしてくださっている安喰さんに感謝しております。これからも応援よろしくお願いします」

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山本 佐富美 (こたつね工務店with505&市原レーシング)/FUN-WDクラス優勝
「お疲れ様です。石にけっこうやられて、いっぱい転びました。なかなか心が折れることが多くて、もっとタフにならないといけないと思いました。いつも応援ありがとうございます」

画像8: 盛り上がるFUN-WAクラス 実力拮抗の3人が白熱

JNCC次戦は千葉県の採石場で行われるサンドレース、八犬伝。通常エントリー締め切りは9月25日となっている。

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