TRRSの正規ディストリビューターであり、トライアル業界において老舗のエトスデザインが空冷4ストロークのエントリーユーザー向けトライアルバイクを輸入開始。その実力を探る

手頃な価格に本格的な車体、扱いやすいエンジン

トライアルをやってはみたいものの、レーサーを買うには踏ん切りがつかない。休日に公道を使ってちょっと山に遊びに行けるようなトライアル車はないものか……。そんな妄想を抱くトレール乗りは少なくないだろう。TRLやスコティッシュなどの公道向けトライアルバイクが出ていたのは昔のハナシ、今ではなかなかエントリー向けのモデルが見当たらなくなってしまっている。

そこでこんなバイクはどうだろうか。4スト単気筒のエンジン(150と200ccから選べる)、トライアル車の本格ディメンションをもったクロモリフレーム、セルスターターにノンメンテのEFI搭載。中国製のテナシーワンというブランドだが、輸入を手がけているのは大御所のエトスデザインだ。代表近藤氏は言う。「アメリカやカナダですでに5年もの販売実績を積んでいるバイクです。私らもすぐにでも売りたかったが、念には念をいれて日本向けに様々な箇所を見なおしてきました。満を持してプロト版が上陸してきたので、乗っていただこうというわけです。自信作ですよ」

画像1: 手頃な価格に本格的な車体、扱いやすいエンジン

TENACI-WANG

TWJ200L

トレイルライディングを想定し、取り外し可能なロングライドタンクやハイシート、大径ローターが標準装備。タンク・シートを外すと78kgのトライアルレーサーへと変身を遂げる。エンジンは水冷200ccで17ps/16.5Nmの最大出力

画像2: 手頃な価格に本格的な車体、扱いやすいエンジン

TENACI-WANG

TWJ150A

こちらはシンプルな装備の空冷4スト150cc(12ps/11.5Nm)。4スト125ccではパワーが足りず、もうすこし本格的なマシンがほしいというライダー向け

ソフトな仕上がりのテナシーワン

このたび試乗をお願いしたのはMTO-2店主で、現役IAトライアルライダーの小野田理智。ガスガスやTRRSなど最新鋭のマシンで全日本を戦ってきた経緯を持ち、マシンに対しての洞察が鋭いことでも知られている。

画像1: ソフトな仕上がりのテナシーワン

「僕らが選手権で使うようなトライアルレーサーっていうのは、まず動きが速いんですよ。操作に対してレスポンスも敏感です。初心者にとって戸惑うのはそこですね。身体の反応がその速さに追い付けないのです。ウイリーしている時にも、レーサーは身体が反応できないとすぐに捲れてしまう。クラッチもシャキッとしていて曖昧さがなくスパッと繋がるんで、クラッチの感覚がつかめていなければ操作は繊細。サスペンションに至ってはアクションできないと沈んでくれないほど腰があるので、自分でしっかり動かしていけない人にとってはかえって難しいマシンになってしまいます。そうは言ってみたものの、今のレーサーって素人お断りってほどの雰囲気は無いし、速さに慣れるのもすごく難しいというわけじゃない。だから、本気でトライアルに取り組みたいんだって思うなら、迷わずレーサーを買ってしまっても僕はいいと思いますね。

ただ、トライアルの軽い車体でトレッキングしたいとか、エンデューロバイクと一緒に山遊びに軽々ついていきたい、そんな人にはこのテナシーワンみたいな入門用トライアルバイクがうってつけだと感じます。だいたい50cmくらいのステア越えが目安になるんじゃないでしょうか。50cmまでなら十分にこの2台で遊べますね。地方選でもラインが制限される中では難しい高さに入りますよ。ちょっとNBにチャレンジしてみよう、というくらいなら十分の性能を持っていると思います。僕が走るとすると、IBのセクションなら走れると思う」と小野田は言う。

「テナシーワンはフレーム、クラッチ、サスペンションがすごくマイルドで柔らかいです。特にサスペンションは、レーサーに比べるとダンピングがソフトなので、ライダーが自らアクションしなくても地面からの入力だけでしっかりサスペンションが沈んでくれるので、リアクションを利用しやすいですね。トライアルはサスペンションの沈み込みをタイミング良く使っていくスポーツです。そのあたりを理解する上では、動きがゆっくりなもののほうがとっつきやすいわけですね。

画像2: ソフトな仕上がりのテナシーワン

150と200の違いですが、エンジンもクラッチもサスペンションも、全部違います。200のほうが玄人向けで、150のほうは初心者向けです。200は水冷、150は空冷エンジンです。200のほうが圧縮比も高いように感じますし、単純に150と200はコンセプトが違うように感じました。僕からすると200のほうが安心感がありました。200のほうがエンジンの回転数も早めに上がってくれるので。初心者には、ゆっくりエンジンの回転数が上がってくれる150のほうが怖さを感じないでしょう」

車体のつくりはしっかりトライアルマシン、しかしちゃんとビギナーにとって乗りやすさを追求した車体とエンジン。ハンドルの切れ角や、シートの薄さなどはオフロードバイクではありえないもの。セローやKLX230などのトレールバイクでは到達できないところまで、150ccながら軽々いけてしまう魅力がある。高速道路をガンガンつかってフィールドに遊びに行く、という用途には向かないかも知れないが、トコトコ下道で山遊びをしたい層には最高の相棒になるハズ。

すでにこのテナシーワンは、エトスデザインから日本国内に向けて発売中。気になる方は、ぜひお問い合わせを。

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