1月20日(土)、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴにあるスナップドラゴン・スタジアムにて、AMAスーパークロス選手権第3戦が開催されました。

前戦のオラクルパークでは、マディコンディションの中でヒートレースでは優勝を果たしたものの、メインイベントでは惜しくも転倒とその後のマシントラブルによりリタイヤとなったTeam Honda HRC の下田丈。
今回はフリープラクティスから2番手タイムと好調。ところが予選タイムアタック前に雨が降り始めます。この雨の影響でタイムアタックは2回から1回に減らされましたが、トップのジョードン・スミスから0.145秒差の2番手タイムを叩き出し、ヒートレースに挑みました。

ヒート1に出場した下田。6分+1周のレースは、中盤下田が6番手を走行している時に別の場所で起きた多重クラッシュにより、最初からやり直しとなります。
2回目のスタートでは、4番手で最初のコーナーを抜けた下田は、すぐに前を行くジョシュア・バリーズを抜いて3番手に立ちます。レース終盤、前を走るネイト・スラッシャーに勝負を仕掛けますが、最終ラップ、スラッシャーのミスをついてパスした先で下田もミスし転倒。立て直して再度スラッシャーとバトルになりましたが、そこで2度目の転倒をしてしまいます。マシンから白煙が上がりリスタートの可否が心配されましたが、後ろとのアドバンテージもありなんとか順位を落とさずに、リーヴァイ・キッチン、スラッシャーに次ぐ3位でゴール。ただ、スラッシャーは下田の最初の転倒の前に不当なコース外走行が見られ、それによるペナルティを受けたようで最終結果は4位、下田は2位でヒートレースを終えました。

ヒート2では、RJハンプシャーが最初のフープスで速さを見せレースをリードしますが、トップ走行中に転倒、その後再度転倒し結果6位でゴール。トップチェッカーはガレット・マーチバンクス、2位はスミス、3位にはフィリップ・ニコレッティが入りました。

雨は早々に止み、段々と乾いていく路面コンディションの中、メインイベントは通常通り15分+1周で行われました。中央イン寄りからスタートした下田でしたが、発進直後にバランスを崩して出遅れ、13番手からの追い上げを余儀なくされます。一方、スタートで飛び出してホールショットを獲得したのはハンプシャー。そこに少し遅れてキッチン、ミッチェル・オルデンバーグ、スミスが続きます。

中盤、キッチンがハンプシャーに追いつき、2台でのバトルが始まります。キッチンはハンプシャーに迫りますが転倒、7番手を走る下田の前まで下がります。そこを下田は冷静にパスし、ここからレース終盤まで2台は連なって走行。2台ともオルデンバーグを抜いて、さらに前を行くスミスに迫ります。

トップ争いに目を向けると、マーチバンクスがハンプシャーに勝負を仕掛けに行き、ハンプシャーがジャンプの着地でミスをした隙をついて先行。その後ろからさらにスラッシャーが近づき、ハンプシャーをリズムセクションでパスすると、レース終盤、周回遅れと入り混じる中でマーチバンクスも抜いてトップに立ってそのままゴール。今シーズン初優勝を飾りました。
2位はマーチバンクス。ハンプシャーが3位でゴールすると思われましたが最終ラップで転倒しポジションダウン。スミスが表彰台に登りました。レ
ース終盤までキッチンを従えながらスミスを追った下田は、キッチンを抑え、スミスにわずか0.4秒遅れて4位でゴールしました。

開幕戦の4位に続き、今回も表彰台までもう少しのところでの4位。ただ、ヒートレース、メインイベント共に下田はファステストラップを記録しており、スタートが噛み合い、転倒等のトラブルもなければ優勝を狙える位置にいるのではないでしょうか。

画像: Supercross Round #3 250SX Highlights | San Diego, CA Snapdragon Stadium | Jan 20, 2024 youtu.be

Supercross Round #3 250SX Highlights | San Diego, CA Snapdragon Stadium | Jan 20, 2024

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450SXは、ヒート1をイーライ・トマックが、ヒート2をアーロン・プレシンガーが制しましたが、メインイベントは荒れたレースとなりました。
ジェット・ローレンスはスタートで大きく振られ、最後尾からの追い上げとなります。最初のリズムセクションでチェイス・セクストンとマルコム・スチュワートが絡んで転倒、その後トマックとクリスチャン・クレイグも一緒に転倒、トップを走行していたケン・ロクスンも転倒するなど、トップライダーたちの転倒が相次ぎます。

そんなレースを制したのは、序盤から2番手を走り、ロクスンの転倒によりトップに立ったアーロン・プレシンガー。後半、クーパー・ウェブの猛追がありましたが、それを振り切って450SX初優勝を飾りました。テンガロンハットをトレードマークとするファニーでファンの多いプレシンガーの大活躍に、スタジアムは大興奮。この優勝により、チャンピオンシップでもトップに立ったプレシンガー。次戦は初となる赤ゼッケンでレースに挑みます。2位にはウェブ、3位にはジャスティン・バーシアが入りました。

画像: SX Rd.3はまたマディ…下田丈ファステストで4位フィニッシュ、カウボーイAP7初優勝

最初の3戦スポット参戦していたMXGPチャンピオンのホルヘ・プラドにとっては、今回のレースがAMA SX最終戦。ヒート2は6位、メインイベントは11位でレースを終えました。最高位は第2戦での7位でしたが、前戦ではヒート優勝と、確実に爪痕を残していきました。

画像: Supercross Round #3 450SX Highlights | San Diego, CA Snapdragon Stadium | Jan 20, 2024 youtu.be

Supercross Round #3 450SX Highlights | San Diego, CA Snapdragon Stadium | Jan 20, 2024

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次戦は来週1月27日、開幕戦の地であるエンゼルススタジアムに戻り、アナハイム2となります。

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