5月10日(土)、アメリカのユタ州ソルトレイクシティにあるライス・エクルズ・スタジアムにてAMAスーパークロス選手権第17戦が開催されました。

注目ポイント
・タイムドクオリファイのラップタイムから見る下田丈の調子
・下田、前戦同様追い上げのレースが続く
・劇的なレース展開、250SX EASTと450SXのチャンピオンが決定

下田丈、タイムドクオリファイでラップタイム3番手を記録

画像: 下田丈、タイムドクオリファイでラップタイム3番手を記録

1月に開幕したAMAスーパークロス選手権がついに最終戦を迎えました。下田丈が参戦する250SX WESTは、前戦でトップ争いを制したヘイデン・ディーガンがチャンピオンを獲得。下田は最終戦を前にしてランキング3位のジュリアン・ブーマーと18ポイント差で4位につける状況で、その差をどれほど詰めることができるのか、ランキング争いに期待がかかりました。下田のタイムドクオリファイのベストラップタイムを見ると、WESTの中で3番手につくタイムを記録しており、好調な様子がうかがえます。

また、今回はEASTとWESTの混走で競い合うショーダウンです。すでにチャンピオンが決まっている250SX WESTに対して、250SX EASTのチャンピオンは決定しておらず、ポイントランキングを見るとトップのトム・ビアルと1ポイント差でセス・ハマカーが2位、3ポイント差でR.Jハンプシャーが3位という超接戦です。さらに、450SXのチャンピオン争いも僅差で、ランキングトップのクーパー・ウェブと9ポイント差でセクストンが2位についている状況。誰がチャンピオンを獲得するのか、メインイベントに向けて緊張が走ります。

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なお、250SX WESTのタイムドクオリファイでは、ジョードン・スミスがコール・デイビスに追突するかたちでクラッシュ。思わぬアクシデントに衝撃が走りました。デイビスは地元の病院に運ばれ、レースを欠場。スミスはヒートレースに出場できたものの、怪我の影響を考慮し途中で戦線離脱を余儀なくされました。

下田はヒートレース・メインイベントともに追い上げの展開

今回はショーダウンということで、ヒートレースはEASTとWESTに分かれて、6分+1周で行われました。下田はスタートでクラッシュに巻き込まれ転倒。15番手以降から追い上げを強いられます。しかしすぐに9番手にまでポジションを上げ、さらに前のライダーに迫ります。パッシングのタイミングをうかがう中、レース終盤に後方から追い上げたガレット・マーチバンクスが下田をパス。混戦の8番手争いとなりましたが、結果下田は9位でチェッカーを受けました。

迎えたメインイベント、下田はスタートで出遅れ、ほぼ最後尾から追い上げる展開となります。レース中盤で13番手まで順位を上げると、その後も着実に前のライダーをかわし続け、結果8位でゴールを果たしました。

シーズンを振り返ると、下田は開幕戦で優勝を獲得し幸先の良いスタートを切りましたが、第2戦のタイムドクオリファイで左手の薬指と小指を骨折。しかし欠場することなく全戦を戦い抜き、怪我をしながらもシングルフィニッシュを重ね、ポイントランキングを4位で終えました。

最後まで油断ならない劇的なレース展開、250SXEASTと450SXのチャンピオンが決定

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250SXのメインイベントでは、EASTのポイントランキングトップ3名によるチャンピオン争いが繰り広げられました。序盤で2番手にビアルがつくと、ブーマー、ハマカー、R.Jハンプシャーという順で追いかける展開。ブーマーがビアルをパスして2番手に浮上すると、3番手から順にEASTのチャンピオンシップ上位3人が並びます。3台のうち一番前でチェッカーを受けたライダーがチャンピオンを獲得するという状況で、ハマカーとR.Jハンプシャーがビアルとの距離を縮めレース中盤でパス。ハマカーはそのまま勢いに乗って一気に差を広げますが、ブーマーとの2番手争いで接触し、タイムロスした隙にR.Jハンプシャーが再び迫ります。チャンピオンをかけた攻防戦に注目が集まる中、R.Jハンプシャーがパッシングする際にハマカーに接触してしまい、両者ともに転倒。復帰に時間がかかっている2人をかわしたビアルが3番手に返り咲き、そのまま逃げ切りゴールを果たしました。結果ビアルがEASTのチャンピオンを獲得。昨年に続いて2連覇を達成しました。

なお、優勝はスタートから前に出て後方を引き離し、トップを快走したディーガンが獲得しました。

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450SXもウェブとセクストンによるチャンピオン争いが僅差のままメインイベントを迎えます。ウェブが序盤で前に出ると、続いてセクストンが追いかける展開。セクストンは徐々に差を詰めてトップに浮上し、レースをリードします。ウェブは5位以内であればチャンピオン獲得が決まるということで、焦らず安定した走りで周回を重ねます。結果はセクトンが優勝、ウェブは4位でフィニッシュ。ウェブが2019年・2021年に続く、自身3度目のチャンピオンを獲得しました。

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AMAスーパークロス選手権は閉幕しますが、2週間後の5月24日(土)にはAMAプロモトクロス選手権が始まります。アウトドアの地形を活かしたモトクロスコースで見せる下田の活躍に引き続き注目です。

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