アメリカ・テネシー州にあるロレッタリン・ランチにて開催中の全米アマチュアモトクロス選手権Womenクラスに、全日本モトクロス選手権レディースクラス2019年チャンピオンの本田七海が参戦中。現地時間8月2日に行われた最終ヒート、Moto3で、本田は全ヒート中最高位となる6位を獲得した。
スタートの良さが光る、自己最高位6位でフィニッシュ
本田が出場するWomenクラスMoto3が、現地時間8月2日に行われた。Moto1を21位、Moto2を9位で終えた本田は、Moto2終了後に動画を公開しこれまでを振り返る。
「Moto1は2周目に転倒してレバーが折れたりで走れなくて悔しかったので、Moto2は6位以内を目標に挑みました。追い上げのレースとなり、途中6位を狙える順位まで上がったんですけど、なんとか転けずに終えられたというほど自分の体力と腕が限界でした。ひとまず1桁順位に入ることができて良かったですが、自分が目指しているところはここではないので、Moto3ではもっと前で走れるように頑張ります」(本田)
9位入賞は体力が限界になった末の結果だと悔しさを滲ませた本田だが、だいぶコースに慣れてきたと手応えも感じており、実際レースを重ねるごとに順位を上げている。残すレースはMoto3のみ。さらに上位を目指しレースに挑んだ。
Womenクラス最終ヒートとなるMoto3、本田はこれまでのヒートで一番良いスタートを決め、1周目6番手からレースを進める。5番手にはミラ・バルティックが走行。Moto2で本田と7位を争ったライダーだが、その時とは立場が逆転し、本田がバルティックを追いかける展開となった。レース序盤ではバルティック、本田ともに1周2分12秒台のペースで走行。一時はその差が3秒ほどに縮まったが、バルティックが4~5周目でペースを上げ、徐々に本田を引き離す。その後も本田は6番手を単独走行し、ポジションを維持。Moto3ではペースを大きく落とすことなく最後まで走り切り、6位でレースを終えた。
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www.youtube.comなお、Moto3でホールショットを奪ったのはカイライ・ストーリングスだった。しかし、これまで2ヒート全てで優勝しているラクラン・ララ・ターナーがすぐにストーリングスをかわしトップに踊り出る。ターナーと2番手のラップタイム差は5秒ほど。他を寄せ付けない速さで単独走行へと持ち込む。
ターナー、ストーリングス、ジョーダン・ジャービスという順位でレースは進行。これまで2ヒートを終えて、常連となったトップ3人がMoto3も表彰台圏内を占めると思われた。しかしレース中盤、5番手から追い上げてきたマイラ・ヘリック(MAYLA HERRICK)が3位のジャービスをパスし 3番手に浮上。さらにその勢いのまま2位のストーリングスをかわし、順位を上げる。結果、ターナー、ヘリック、ストーリングスという順位でゴールとなった。
今回でWomenクラスのレースが全て終了。本田はMoto1で21位、Moto2で9位、Moto3で6位とレースを重ねるごとに成績を伸ばし、総合順位は10位となった。