スペインの電動モーターサイクルメーカーStark Futureは10月14日、電動スーパーモトの新型モデル「VARG SM」を発表しました。モトクロス専用のVARG MX、公道エンデューロ仕様のVARG EXに続く派生モデルで、シリーズとしては2台目のストリートリーガルモデルです。

Stark
VARG SM
エンデューロモデルであるVARG EXと同様に最大出力80hp、後輪トルク914Nmを発揮する電動モーターと7.2kWhのハニカムマグネシウム製バッテリーを搭載しています。車重は124.5kg。航続距離は市街地走行で約120km、高速道路走行で約79km、混合走行で約81kmとのこと。3.3kWの新型ポータブルチャージャーを使用することで、240V電源では約2時間、120V環境では約3.5時間で満充電が可能です。MXやEX同様にバッテリーは車体フレームの一部として設計され、剛性と軽量化を両立しています。
フレームは高強度スチール製で、鍛造アルミサブフレームとCNC削り出しトリプルクランプを組み合わせています。サスペンションはKYB製48mmクローズドカートリッジフォーク(ストローク290mm)と、トリプルアジャスター付きリアショック(トラベル303mm)を採用。ブレーキはBrembo製で、フロント320mmディスク+4ピストンモノブロックキャリパー、リア220mmディスクの構成です。タイヤは17インチ径で、Pirelli Diabloなど複数銘柄から選択可能。公道仕様としてフルLEDヘッドライト、フレキシブルウインカー、ナンバープレートホルダーが標準で搭載されており、これらもEXから継承される装備となっています。公道適合はヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本を含む各市場で取得済みです。
メーターには防水・耐衝撃構造のおなじみSTRAKフォンを搭載。出力設定や回生ブレーキの調整、ナビゲーション、ライドデータ、OTAアップデートなどを一括操作できます。
VARG SMは60hp仕様の「Standard」と80hp仕様の「Alpha」を設定。日本国内では、オフィシャルサイトによると60hp仕様の車両本体価格が2,249,000円(税込)、送料が49,995円で、合計2,298,995円(税別)。配送開始は2026年1月1日以降と表示されています。
SPECIFICATIONS
項目 | 仕様 |
モーター出力 | 60/80hp |
トルク | 914Nm(後輪) |
バッテリー容量 | 7.2kWh(420V) |
充電時間 | 240Vで約2時間、120Vで約3.5時間 |
航続距離 | 市街地:約120km/高速道路:約79km/混合:約81km |
フレーム | 高強度スチール製 |
サスペンション(前) | KYB48mmクローズドカートリッジフォーク(ストローク290mm) |
サスペンション(後) | KYBトリプルアジャスターショック(トラベル303mm) |
ブレーキ(前) | 320mmディスク+Brembo4ピストンモノブロックキャリパー |
ブレーキ(後) | 220mmディスク+1ピストンキャリパー |
タイヤサイズ | F:120/70-17 R:140/70-17 |
シート高 | 935mm |
ホイールベース | 1471mm |
車重 | 124.5kg |
公道適合 | 欧州・北米・日本ほか主要市場 |
保証期間 | 2年 |
納車予定 | 2026年1月1日以降 |