第55回日本プロスポーツ大賞の授賞式が12月17日に行われ、AMAスーパーモトクロス選手権250クラスで日本人として初めてタイトルを獲得した下田丈選手が、敢闘賞を受賞しました。

日本プロスポーツ大賞は、公益財団法人日本プロスポーツ協会が主催し、国内外で顕著な活躍を見せた選手や関係者を表彰する制度です。AMAスーパーモトクロス選手権でチャンピオンに輝いた下田選手の功績は、日本モトクロス史においても画期的な出来事であり、今回の受賞はその歴史的な成果が競技の枠を越え、プロスポーツ全体の中でも高く評価されたことを示しています。

2025年度の敢闘賞では、モータースポーツ・モーターサイクルスポーツ分野から、下田選手のほか、フォーミュラ1(F1)の舞台で戦い続ける角田裕毅選手も選ばれました。授賞式では、下田選手が新体操日本代表「フェアリージャパン」や女子プロゴルファーの岩井明愛選手、岩井千怜選手らとともに登壇し、表彰状とトロフィーを受け取りました。
下田丈
「授賞式を終えて、並んでいる顔ぶれを見てやっと実感が湧いてきました。最初は正直あまり(賞の重みが)分かっていなかったんですが、山本由伸選手など、どこへ行っても日本人アスリートといえばこの人という方々と同じテーブルに座ることができて、本当にすごいことだと感じています。いつかは自分もあのような存在になりたいですね。
賞をいただけたことはもちろん嬉しいですが、僕個人の目的は、やはり日本にもっとモータースポーツを広めることと、アメリカでタイトルを取ることです。今回の受賞がきっかけで日本での露出や認知が増えて、その貢献ができればいいなと思っています。この賞の力も借りてモトクロスをどんどん推していきたいですし、そのためには結果を残し続けていくしかないと感じています。
練習中の骨折は、正直今までの中で一番大きな怪我になってしまいました。完治まで12週間と言われていますが、セラピーなど色々な手を使って回復を早めつつ、焦らず取り組んでいこうと思っています。モータースポーツに怪我は付き物なので仕方ないですが、前を向いて頑張っていきます。
この賞を受賞できたのは、ファンの方々だけでなく、チームや家族、全員の支えがあってこそだと思っています。皆さん、本当にありがとうございます」

なお、日本プロスポーツ大賞(内閣総理大臣杯)には、MLBワールドシリーズ制覇に貢献したロサンゼルス・ドジャースの山本由伸選手が選出。スポーツ功労者文部科学大臣顕彰には、モーターサイクルスポーツ分野から風間深志氏が選ばれました。














