全日本ハードエンデューロ選手権G-NET。今年は全5戦が予定されているこの大会の開幕戦が、奈良トライアルマウンテンで開催された。壁のように立ちはだかる平城京ヒル、一度ハマったらヘルプなしでは決して抜け出せない奈良漬、巨大な岩がゴロゴロするロックセクション…2年連続でG-NETの開幕戦に選ばれたCGC奈良トラは、やはり期待を裏切らない話題の多さで僕らを歓待してくれたのだった。

本気で上位を狙う、ライダーたちの戦い

今大会で唯一、ロッシの前を走った男、タイスケ。「僕も大きなミスはしていないのに、セクションごとにジワジワと離されていってしまいました。ヒルクライムが直登できなかったりとか、ガレ場のちょっとしたスピード差が、結果として現れたんだと思います。修行し直します」とレースを振り返った。

シェルコ、300SE Factoryのデビューレースとなったアヤトは悔しい結果となった。吉野川では鈴木健二と競るもあと少しというところで競り負け、奈良漬でも転倒を喫してしまう。中盤では木村つかさとのバトルを制して5位入賞。

2019年ランキング4位につけ「まずは一勝」を目指す中野誠也は今大会からマシンをCRF300Rにチェンジ。5〜6番手でレースを進めたものの3周目にフロントタイヤのパンクに見舞われ、修理に時間をロスし10位まで順位を落としてしまう。

また、4強の一角を崩したのがジミーこと大西実だ。スタート直後の吉野川をロッシ、タイスケに続く3番手で通過。その後、鈴木健二にパスされるも順調にレースを進め、3周目には3番手に順位をあげる快走を見せて、最終4位。

元黒ゼッケンライダーである和泉拓(AD/tac)。昨年の4ストロークRR4T350からクロストレーナー250にマシンをチェンジし、柔らかいサスペンションを生かしてガレ場で順位をあげた。残念ながら3周目に崖から転落するアクシデントで順位を落とすものの、きっちり完走し、8位入賞。

黒ゼッケンを目指す木村つかさは4周して6位入賞。奥さんが待望の第一子を抱えながらコース脇で見守る中、幸先の良いシーズンスタートを切ったと言えるが、木村はさらに上を目指す。

G-NET・ゲロゲロクラス表彰。1位:高橋博、2位:水上泰佑、3位:鈴木健二、4位:大西実、5位:山本礼人、6位:木村つかさ、7位:ウランセー、8位:和泉拓、9位:原真也、10位:中野誠也。