全日本ハードエンデューロ選手権G-NET。今年は全5戦が予定されているこの大会の開幕戦が、奈良トライアルマウンテンで開催された。壁のように立ちはだかる平城京ヒル、一度ハマったらヘルプなしでは決して抜け出せない奈良漬、巨大な岩がゴロゴロするロックセクション…2年連続でG-NETの開幕戦に選ばれたCGC奈良トラは、やはり期待を裏切らない話題の多さで僕らを歓待してくれたのだった。
V6王者、ロッシ。対するは…?
![画像1: V6王者、ロッシ。対するは…?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/03/25/28ce1da4aadbf81c4bb7b03405d5d059d70dd155_xlarge.jpg)
今年も本命はやはりこの男、高橋博(以下、ロッシ)だ。昨年から後進の育成やコースレイアウターとして精力的に活動してはいるが、なんだかんだシーズンが終わってみれば圧倒的な成績でチャンピオンを獲得した。「下見してきましたけど今日のコースは難しいところが少なくてハイスピードになりそうなので、ちょっと厳しいですね。今年も若手の育成をしていますが、彼らに引っ張られて良い練習ができています。スケジュール的に全戦出場できるかはわからないのですが、出るレースは全て勝つために全力を尽くしたいと思います」とロッシ。
![画像2: V6王者、ロッシ。対するは…?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/03/25/0269b419e6d800434f725591be3e151fb998e3f7_xlarge.jpg)
対抗馬としてまず名前が挙がるのは、鈴木健二。一足先に開幕したJNCC、JECの第一戦を制し、いま一番ノッているベテラン中のベテランだ。今大会はYZ250FXに新兵器「タンデムステップ」を追加して参戦。去年タイヤの選択ミスで遅れを取った鈴木は、フロント・リア共にDUNLOPのMX12を装着してきた。
![画像3: V6王者、ロッシ。対するは…?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/03/25/d76b407a7fd05216fafd4eb88279e17a52cfafee_xlarge.jpg)
そして昨年ランキング2位、最終戦日野ハードエンデューロで見事ロッシを打ち破った水上泰佑(タイスケ)も、今年は全戦エントリーし、本気でG-NETチャンピオンを目指すことを公言。
![画像4: V6王者、ロッシ。対するは…?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/03/25/eee7dedf8b8c20fd01d85a2d8675470ae6173175_xlarge.jpg)
2月に台湾で開催された亀山ハードエンデューロを制し、アジアチャンピオンとなった山本礼人(アヤト)も、2018年は最終戦までロッシを追い詰めた実力者だ。マシンをハスクバーナからシェルコへとチェンジし、今年こそはと王座を狙う。