車格自体は、サスペンションのストロークが長い<s>タイプだったのだが、逆にコンパクトに感じるという感想だった。単純な足付きからすれば、<s>は腰高かもしれないが、乗って感じる小ささは旧型とは比較にならないものだと言える。旧型より4kgも軽くなったというCRF250Lだが、それよりも軽く感じるのだ。

「ステップをピボットに近づけていて、車体の中心に乗れるようにしました。ハンドルは手前にベンドさせて、より近い位置で乗れるようにアップデートしています。車体自体もスリムになっていてスムーズに動かしやすい、とか、そういう部分で乗りやすさを感じていただけたのだと思います」とは開発陣。軽さというのは不思議なものだ。単に車重が軽ければ軽いフィーリングになるわけではないのだが、ダイレクトな操作感を演出する車体の剛性も、あれば軽さにつながるかと言えば、そうではないのだとのこと。

ボトムブリッジはアルミに変更されていて、軽量化。剛性にはあまり関係がないとのこと

「操安担当が、かなり軽さを感じる部分について追い込んだ車体になっています。軽量化にあわせて、剛性の適正化をしています。結果的に25%の剛性ダウンになっていて、しなやかなフレームになっていることが大きく軽量感に感じてもらっているポイントだと思います。細かいところでは、ラジエターに空気を受けるのではなく、流すような形状にすることで空力的にも軽さを感じる部分と考えています。車体を固くして軽く感じる車両もあれば、軟らかくして軽く感じる車両もあります。人がステップに入力した力で、どのくらいしなって、どのくらい向きを変えていってバイクが寝るか、そこが少なすぎても多すぎても軽量感にはつながらないんです。固くしすぎると、初期が重くて急に倒れるフィーリングになります」と開発陣が教えてくれた。「基本的には、重くなればなるほど、剛性が必要になるのです」と。今回は、車重を軽くしたからしなやかさを手に入れる必要があったのだと。