土曜のレースを終えたら、その日のうちにフライトでカリフォルニアに帰る。そして、日・月曜日はリカバリーに集中し、火・水トレーニングでグローアップを目指し、…木曜日には再び東海岸へフライト。全米で戦う下田丈は、このレースウィークを繰り返す。疲労がたまってはいけないし、かといって追い込まなければ成長できない。このめまぐるしいスケジュールをこなし、毎土曜勝ちに行く。自身初の5位を達成したアトランタラウンドのあとの束の間、アトランタの話を聞いた。

画像: 写真はRd7タンパ

写真はRd7タンパ

同世代ライダーのなかで…ピアース・ブラウンの来襲

巨大なAMAのモトクロスピラミッドにおいて、下田は段階を踏みながら順調にレベルアップしてきた。アマチュア選手権を経て、ロレッタリンを卒業。その翌週からAMAにプロデビューするのが、トップライダーの道筋だ。

下田のスーパークロスデビュー戦タンパでは、同世代のライダーはほとんどが沈んだ。ハスクバーナのスーパールーキーであるジャレク・スウォルはヒートレースを通過できなかったし、KTMの同世代エースであるピアース・ブラウンは負傷でレースにも出れなかった。一足先に着実にプロのキャリアをつんでいるガレット・マーチバンクスだけが先輩として気を吐いていたような状況だ。

デビュー2戦目ダラスでは、ヒートレースがないメイン3連戦の「トリプルクラウン」方式。各レースの重みは1/3になるが、ここで下田は歴とした初のシングルフィニッシュ8位を獲得する。だが、実はこのレースでマーチバンクスに当てられたレースがあった。同世代のバトルは、加速する。

「前戦のダラスでは、6位くらいを走ってる時に、フープスの手前であてられて転けたんです。それもあって、今回はやりかえした(編注:アトランタのメインレース、ラスト3周くらいでマーチバンクスに追いついた下田は、マーチバンクスのイン側をとってマーチバンクスはふらつく形でパス。SXライブでもクローズアップされたが、フェアなパッシングだと編集部では理解している)形ですね。

レースが終わった直後に、マーチバンクスが僕のところにきて何か言ったんです。聞こえなかったけど。で、僕もそのあとマーチバンクスを捕まえて、「この前のおかえしな!」って言ったらちょっと怒ってましたね。仲が悪いわけではないですよ」と。ちなみに、あとからわかったのだがマーチバンクスは「怒ってないよ」と言いに来ていたそうだ。ともあれ、下田は少しあてられたくらいで動揺したりするトーフメンタルではない。

なお、このアトランタからピアースが戦線へ。「練習でも走れてましたけど、ピアースは転倒が多いんですよね。今回も転倒してダメでしたね」とあまり気にしていない様子。

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