「実は底付きしてる」ことが多い

シートについて、考えるには、サスペンションと似た考え方をする必要がある。すなわち、サスにおけるスプリング・ダンパーの関係だ。単に反発する力と、減衰の力である。

画像: T-NET。この素材が、減衰力(のようなもの)を発生させる…

T-NET。この素材が、減衰力(のようなもの)を発生させる…

「T-NETは、衝撃を吸収する素材です。反発はしない。ビー玉をT-NETに落としてみると、ほら、高反発なスポンジのようには大きく弾まないでしょう? これが大事なんですね。だからといって、低反発ならいいのかというとそうでもないのです。低反発では、衝撃を受けてそのまま沈み込んでしまう。シートに使うと、沈み込んだままになるので、結局のところ尻痛につながってしまうのです」と野口氏。つまり、T-NETは先述したところのダンパーにあたるわけだ。

ダンパーたるT-NETは、シートの底面に仕込まれる。その上には、野口装美がこれまでいろいろと試行錯誤してきたスポンジフォームが重なり、防水シートを積層し、シートカバーがかけられるという構造。つまり、反発力を持つスポンジと、減衰力を持つT-NETをあわせることで、最適なクッション性を発揮するわけである。

反発力を担当するスポンジにも、ノウハウがもちろんある。「野口シートでは、ほぼ95%がうちで言うミディアムを使っています。残りは、かためが好みだと言う人がハードを使います。ハードだと、スポンジの反発力が尻を押してしまうので、鬱血する原因になりがちですね。ちなみにソフトは使いません。沈み込んでしまって、スポンジの意味がなくなってしまう。それに、夏場はスポンジは柔らかくなってしまうので、ソフトを使うと底付きの原因になってしまう」とのこと。ダカールスペックのセローシートを触っても、かなりコシがあって、純正よりも固めだ。しっかりしているという表現が正しいだろうか。

画像: 赤いステッチが入った、ファイナルセローのシート。トレールバイクとして、とても上質な仕上がりではある

赤いステッチが入った、ファイナルセローのシート。トレールバイクとして、とても上質な仕上がりではある

底付きしていないように思えて、実はバイクのシートは底付きしてしまっていることが多い、と野口氏は教えてくれた。「夏、トレールバイクに2時間のっていれば、大抵の人は底付きしていると思ってもらったほうがいいかもしれませんよ。レーサーのシート、硬いでしょう? あれ、レースのあとに触ってみてください、実は柔らかくなってしまっている。この状態でギャップに突っ込んでいくと、脳天に突き抜けるような衝撃がいやな感覚で残ると思います。これ、底付きしてるんです」と。そのための解決策が、10年以上の実績を誇るT-NETなのだと。当然、特集のセローに、このT-NETが有効だ。

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