さて、お待たせしてしまったが、全日本モトクロス選手権、最高峰IA1クラス、山本鯨のタイトルについてお届けしよう。HRCが解散したことで今年から山本を取り巻く体制は大きく変わった。同じクラスで戦う小島庸平率いるHonda Dream Racing Bellsから参戦し、これまでとはまた違った一年になったようだ。
山本はここまで全3戦8ヒート中、5ヒートで優勝、残り3ヒートも全て表彰台に乗る活躍を見せており、ランキング2位の富田に31ポイント差をつけて最終戦オフロードヴィレッジを迎えた。
![画像1: 「今年のBELLSは鯨を勝たすためのチームだった」新しい時代の始まりを予感させる、IA1山本鯨がV4達成](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/08/3a8d5dd5a59c5d907000652a27f3a7a7427a9e86_xlarge.jpg)
予選で1位となり、最優先でグリッドを選択する権利を手に入れた山本は、ヒート1、イン側3台目からスタートした。
![画像2: 「今年のBELLSは鯨を勝たすためのチームだった」新しい時代の始まりを予感させる、IA1山本鯨がV4達成](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/08/f2a3cf08b1c93f6d361bc1dc652bbc04fbd927ae_xlarge.jpg)
1コーナーイン側で、前を富田俊樹、星野優位のYAMAHA勢に閉められるも、上々の立ち上がり。
1周目はトップで通過
![画像1: 1周目はトップで通過](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/08/83a23dd2398d32fac91a25d158ba6ff088fb3953_xlarge.jpg)
後ろに星野、富田、そして能塚智寛、小方誠を引き連れて、一周目のゴールゲートをトップで通過した。しかし、このあと、山本をパスしてレースをリードしたのは地元・星野だった。
![画像2: 1周目はトップで通過](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/08/78440df1352e3fe82a17ba56d273f42959ba2a9b_xlarge.jpg)
山本は中盤、3〜4番手で富田とバチバチのバトルを展開。先にレポートをお届けしたIA2横山や、レディス川井も同じく、山本はこのレースで富田に勝つ必要はなかった。それでも、チャンピオンとしての誇りが守りに徹することを許さなかった。