ダカールラリー2021を制するのは、2連覇を狙うHondaか、常勝KTMか

昨年の雪辱を果たすRED BULL KTM FACTORY TEAM

南米ダカールラリーで優勝経験のある3名のライダー、トビー・プライス、マティアス・ウォークナー、サム・サンダーランドに、若干26歳ながらエンデューロ大国オーストラリアでチャンピオンに輝いたダニエル・サンダースを加えた4名体制。サンダースは2019年のISDEで異例の4スト500ccでのオーバーオールを決めており、大排気量モデルとの相性が期待されるニューカマーだ。2020年こそHondaに勝利を譲ったものの、2019年大会では18連覇を達成、1・2・3をKTMファクトリーが独占した。ライダー、チームマネジメントともに、圧倒的な強さを誇る。

新メンバー2人加入のMonster Energy Yamaha Rally Official Team

エースのフランス人ライダーのアドリエン・ファン・ビベレンを中心に、南アフリカのエンデューロチャンピオンのフランコ・カイミ、エンデューロ世界選手権で活躍し昨年ダカールラリーデビューしたジェイミー・マッカニーの3名に加えて、アメリカMX出身のアンドリュー・ショート（ハスクバーナより移籍）と、フランコ・カイミ同様、南アフリカのエンデューロ出身のロス・ブランチが新たに加わる5名体制。フランスヤマハを母体としたチームで、経験豊富なメンバーが多い。近年ヤマハでは類をみない大所帯、新メンバー加入によりどのような結果をもたらすか注目される。