2021年9月25・26日に開催されたモトクロス・オブ・ネイションズ。今年はイタリアのマントヴァで行われた。1年越しの開催は土砂降りの雷雨により多発した転倒やクラッシュ、ペナルティなど、波乱の展開続出。たった1ポイントが勝敗を分ける鍵となった。
![画像: アントニオ・カイローリ(Team Italy)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/27/a2ec1ecbf6355568181163bc988ef273bb91fa11.jpg)
アントニオ・カイローリ(Team Italy)
Race1ではチームイタリアのエース、アントニオ・カイローリとチームオランダのグレン・コールデンホフがスタート直後にクラッシュという波乱の幕開け。次のRace2ではチームオランダのジェフリー・ハーリングスが速さを見せつけ、下位を大きく引き離す展開となった。
![画像: ジェフリー・ハーリングス(Team Netherlands)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/27/88a7afed88a661a7e5f75f4906f7ab139d5962f4_xlarge.jpg)
ジェフリー・ハーリングス(Team Netherlands)
![画像: マッティア・ガダニーニ(Team Italy)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/27/160a0ebbd729816472d4f0edba4d0cfc05a9a5d5_xlarge.jpg)
マッティア・ガダニーニ(Team Italy)
Race3では好スタートを切ったチームイタリアのルピーノがクラッシュ。追い上げを見せたが、コースをショートカットしたとしてペナルティを受け、7位から10プラスの17位まで下がる結果となった。最後の最後にチームイタリアに波乱の風が吹いたものの、1人のミスをチームでカバーしあうのが団体戦であり、ネイションズの面白さである。
31ヶ国が参加した今大会、結果は1位イタリア(37pts)、2位オランダ(38pts)、3位イギリス(39pts)と、なんと1ポイント差ずつの超接戦。毎レース安定して上位に入ったチームプレーがイタリアを優勝へ導いた。
![画像: 2021モトクロス・オブ・ネイションズ、わずか1ポイント差でイタリアが制す](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/27/46f2e5e733330b53d99e985d11c8cffe4b5a3c7f_xlarge.jpg)
また、今大会で活躍を見せたのがハーリングスである。Race2ではスタートから2位につけ、1位に浮上。2位のスイスとの差を49秒も開いて優勝した。Race3では、スタートは出遅れるものの序盤から最速ラップを出し1位へ浮上。そのままゴールし、自身初、ネイションズでの2度の優勝を飾った。
来年の開催地はアメリカのRedBud。今大会の参戦を見送った下田丈を抱える日本、そしてチームアメリカにも注目が集まるだろう。