オーストリアで開催されているエルズベルグロデオは2日目を終え、予選1本目のリザルトが出たところ。3名の日本人チャレンジャーである鈴木健二、石戸谷蓮、藤原慎也は各々目標とする順位まで到達はむずかしかったものの予選を通過

例年よりも荒れた路面で、リスキーに

エルズベルグロデオの予選はヨーロッパのパイクスピークを目指したと言われるだけあって、最高速140km/hをゆうに超えるハイスピードテスト。だが、コロナ禍を経てエルズベルグ鉱山は様々な変化があり、これに対応させるためこのテストは短縮され、さらに道幅の狭い部分を大幅に増やしていた。狭い部分は日本の林道くらいの幅で、シケインが大量につくられスピードを殺すような設定になっている。おおよそ10kmほどと思われるこのコースを石戸谷蓮、藤原慎也は歩いて全編下見を敢行。鈴木は序盤のみにとどめて体力を温存した。

日本のライダーにとって慣れないハイスピードテストは鬼門だった。だが、むしろこの変更で日高2デイズエンデューロなどにも通ずるシチュエーションになったことで、日本人にとっては得意なものになったのではないかと思われた。

画像: 下見をしながらメモ録音。序盤のむずかしいシケインを覚える

下見をしながらメモ録音。序盤のむずかしいシケインを覚える

今回で3度目の挑戦となる石戸谷蓮は「今までとはかなり違った予選になりました。エルズベルグの予選では最高速に対応するためにギヤ比をロングに変更するのがセオリーですが、この予選であればむしろスタンダードに近いギヤ比のほうが有利かもしれません。日本人にとってはプラスに働くと思いますね。ただ僕はすこし残念だと思っています。この予選を楽しみに来ている人がすごく多いレースです。僕は以前のほうがタイムは出しづらかったですが気持ちよさは失われたなと思いました」と事前にレビュー。

スピードが課題であったトライアルライダーの藤原慎也は「トライアルで必要なタイトターンが活きるかもしれませんね。僕らはスタンディングでバイクを曲げることが得意なので。フラットダートのコーナリングと、トライアルのコーナリングを掛け合わせるようなスキルを使えるのではないかと。ケゴンベルグの会場で練習してきたことも、とてもプラスになるだろうと思っています」と言う。鈴木健二も、もちろんこれまで走ってきたレースの経験を存分に活かせる、とこの変更を前向きに捉えていた。

画像: 例年よりも荒れた路面で、リスキーに

だが、蓋をあけてみるとこの変更はまるで歓迎されるべきものではなかったのだ。これまでは長い距離と広いコース幅のおかげで1日目まではあまりコースが荒れずに済んでいたのが、100人ほど走るだけでまるでガレた林道のように変化。日本人の中で一番手に予選を走行する石戸谷は情報もなく、この荒れ方を知らずに突っ込んでいくことになった。大きな尖った石が、コーナーの進入・脱出でスピードを殺し、さらには1本しかラインがないストレートでマシンを大きく暴れさせる。最高速は低いが非常にリスキーな予選となった。

攻めきれない……臆する心

石戸谷の予選一本目はミスの連続だった。車重を嫌ってガソリン少なめで挑んだが、フューエルコックはONのまま。安定しない油面でガス欠状態になり、リザーブに切り替えるコックの操作で数秒ロス。その後もワイドオープンなコーナーのつっこみでオーバーランするなど、思うような走りにならなかった。

「まさかとは思いましたがガソリンコックのミス……。それにコースが荒れていて思うように攻めることができませんでした」と悔やむ。藤原は「一度転倒してしまったし、とにかく荒れていて難しい。聞いていたのとまるで違いました」と石戸谷以上に自分の走りができなかったことに落ち込んだ。

もっともスピードテストを得意とする鈴木も「石戸谷から荒れ方とかいろんなことを聞いていたので助かりました。でも自分の心にセーブがかかってしまって、攻めきれませんでした。マージン取り過ぎましたね……。コーナーの立ち上がりが特に怖いですね。この感触では1列目は厳しいと思います」と自身の走りについてコメントする。3人とも、各々が相当に悪い感触で予選1本目を終えることになってしまった。

画像: 鈴木、99位

鈴木、99位

画像: 石戸谷143位

石戸谷143位

画像: 藤原312位

藤原312位

リザルトは鈴木健二99位、石戸谷蓮143位、藤原慎也312位。予選2日目の結果もここに加算されて決勝のスタート列が決まる。鈴木、石戸谷は各々2列目、3列目の後半に位置する結果なので、予選2日目に順位が落ちて2・3列目を失ってしまう可能性もある。結果を塗り替える奮闘を期待したい。

画像: 杉村は538位で、頑張れば予選通りそうな気配!

杉村は538位で、頑張れば予選通りそうな気配!

SUPPORTED BY

ヤマハのサイトはこちら スズキのサイトはこちら ホンダ FUMA+1のサイトはこちら GOSHIのサイトはこちら DIRTFREAKのサイトはこちら KTMのサイトはこちら Technix

SPECIAL THANKS

ポカリスエットのサイトはこちら アライヘルメットのサイトはこちら

This article is a sponsored article by
''.