[PR] 復活したモトクロスウエアに見る、新生ゴールドウインが向かう未来とは

2023-08-24

アウトドアを中心に優れた機能性・ファッション性を持ったアパレルを展開する株式会社ゴールドウインは、1983年にGW SPORTというブランドでオフロードを中心としたモーターサイクル向けアイテムを展開。近年ではオフロード製品から遠ざかっていたものの、今シーズン画期的なモトクロスウエアを発表する。その背景からは、ゴールドウインの新たな未来が見えてくる

スポーツ、ファッションの両立

2年前より全日本モトクロス選手権で中島漱也が、全日本トライアル選手権で野崎史高がゴールドウインのウエアで参戦している（https://www.off1.jp/_ct/17440277）。ゴールドウインからもこの開発先行型ウエアに対してリリースが発表されていて、同社が誇る研究施設「ゴールドウインテック・ラボ」でモトクロス、トライアルの身体の動きを解析し、ウエアのパターン設計や素材チョイス、各部のスペックに落とし込まれているという。オリンピアンのためにラボで研究し尽くされたスポーツウエアと同じように、中島・野崎両名が着用するウエアは最先端の技術が投入されているのだ。

このウエアに注目していたオフロードバイクファンは少なくないだろう。オフロードバイクに用いられるモトクロスウエアは、転倒時のプロテクション性能や丈夫さを求める余り、たとえば股を開きにくいパンツなども少なくない。ニーブレイスをヒザに仕込めば、さらに動きにくさは助長される。オフロードバイクはスポーツなのだから、もっと動きやすいウエアが欲しい……と誰もが感じているはずだ。このたびゴールドウインから発表された製品版モトクロスウエア“コンペティションジャージ／パンツ”は、旧来のウエアを凌駕するスポーツ性を誇る。中島・野崎がモトクロスとトライアルから持ち寄ったノウハウを落とし込み、理想的な動きやすさを実現している。着た瞬間、そして第1コーナーで足を出した瞬間にその動きやすさに感動するだろう。

Goldwin

Competition Jersey

¥15,400（税込）

Competition Pants

¥32,450（税込）

ミニマルなデザインで、素材の柔らかさやドレープ感からなる綺麗なシルエットが新しい。ウエアによる締め付け感はまったく感じさせず、一切のストレスがない。

“自然との共生を図る、モーターサイクルのある豊かな未来”

このモトクロスウエアの発表と同時に、ゴールドウインのモーターサイクル部門が、一枚岩の「ゴールドウイン」ブランドに統合された。これまで「ゴールドウインモーターサイクル」という別ブランドだったのだが、アウトドアやスキー、ライフスタイルなどのマスプロダクトと同じアイデンティティを持つことで、“自然との共生を図りながら、モーターサイクルのある豊かな未来の実現”を加速する。

今年はじめにゴールドウインが発表したスウェーデンの電動バイクブランドCAKEの独占販売契約（https://www.off1.jp/_ct/17602550）は、サステナブルな乗り物であることを目指して企画されたプロダクト。そのローンチでも中期経営計画の一つに掲げる「脱炭素社会の実現」を目指し、モーターサイクル全体のサステナブルな未来を見据えた事業に注力していく、との発言が強調されていた。
新しいモトクロスウエアにも環境配慮素材を一部に使用している。

また、2023年1月からゴールドウインでは製品をユーザーに長く使ってもらうことで、結果的に環境にやさしくあるために、排気衣服の削減を目指して「ゴールドウイン」ブランド製品のリペアにおける修理代を無料とする試みを始めた（https://www.goldwin.co.jp/store/ec/contents/common/repair/
）。転倒や擦れなどで破れることの多いモトクロスウエアにも適用されるというから、これは画期的なことだ。

モーターサイクルと脱炭素社会の両立は、オートバイ業界にとって非常にハードルの高い課題だ。特にファン領域のモーターサイクルでは、まだまだ電動化の道筋が立っているとは言いがたく、ガソリンを燃やす内燃機関と切り離せない。だからこそ、環境に配慮し、サステナブルな取り組みをしていかないことには、モーターサイクル自体が消滅しかねない時代に突入している。脱炭素化への第一歩としてCAKE、そして緩やかに“自然との共生を図る”ためのゴールドインのものづくりの姿勢転換。矢継ぎ早に繰り出されるだろうゴールドウインのさらなる一手に期待したい。