ヤマハYZ450FXがフルモデルチェンジ、クロスカントリーモデル4車種が日本発売へ

2023-09-03

ヤマハの2024年モデルクロスカントリーマシン4車種、YZ125X／YZ250X／YZ250FX／YZ450FXが日本で発売されます。中でもYZ450FXは、2023年にフルモデルチェンジを果たしたモトクロスマシンYZ450Fのボディとエンジンをベースにクロスカントリー用として仕様変更が行われています。

Yamaha
YZ450FX
¥1,226,500（税込）

YZ450FX主な変更点

エンジンは、ピストンやボディシリンダー、クランクアッセンブリー、ドライサンプ潤滑などの見直しを行ったYZ450Fのエンジンをもとに、専用のECUを採用。「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」を実現しているとのこと。

クラッチには軽量かつコンパクト化を図った2023モデルのYZ450Fのユニットを搭載。これに加え、YZ450FXの特性に合わせてフリクションプレートの摩擦材の組み合わせを最適化することで、クラッチ操作時のマイルドな繋がりや、路面状況が悪い中での発進のしやすさを高めています。一方、トランスミッションはYZ450Fのユニットをワイドレシオ化し、クロスカントリーに適した総減速比に仕上げています。

サスペンションは、YZ450FのKYB製ユニットをもとに、前後ともにストロークを短縮、ローダウン化を図っており、シート高は2023モデルのYZ450F比で10mmダウンとなっています。また、フロントサスペンションには、圧減衰調整を手回しでできるアジャスタを新たに採用。他にも、新たな燃料タンクや新設計のエンジンガードを装備しています。

YZ450Fとの共通点　

シリンダー前方吸気レイアウトは継承しつつ、サイドカバーとタンクの隙間、メインシート下に吸気経路を設け、エアフローを最適化しています。また、スリムなボディワークも共通点の一つ。フラット化したシートを採用し、自然なライディングポジションを確保しやすいよう従来比でフットペグを5mmダウン、ヒップ～フット間を10mm拡大、ハンドル位置はパイプ1本分手前に寄せています。さらに、シュラウドは左右幅を従来比で50mm詰め、コンパクト化することで足の動かしやすさを高めています。なお、YZ450Fと同様パワーチューナーアプリが使用可能。

フレームもYZ450Fのものをベースとしています。クロスカントリーでの走行性能を高めるために、エンジン懸架部分はYZ450FX専用に開発。さらに、剛性バランスを見直し、タンクテールをレイダウンすることで、コーナーでの操作性を高めています。