1月6日(土)、アメリカのカリフォルニア州にあるエンゼルススタジアムにて、AMAスーパークロス選手権開幕戦、アナハイム1が開催されました。

注目はもちろん、2021年から在籍し、SX、アウトドア、SMX全てで優勝を飾ったMonster Energy/Pro Circuit/Kawasakiを離れ、Team Honda HRCに移籍した下田丈。2020年までGEICO HONDAに所属してCRF250Rを駆っていた下田の、開幕戦からの活躍に注目が集まります。

去年のチャンピオンであるジェット・ローレンス、ハンター・ローレンスは共に450SXに昇格、250SXのチャンピオン候補とされるヘイデン・ディーガンはEAST参戦が決定しているため、下田はWESTでのチャンピオン筆頭候補と見られています。同じWEST参戦ライダーとしては、RJハンプシャーやカワサキに移籍したリーヴァイ・キッチンなどがライバルとして目されています。

画像1: 大荒れの開幕戦で下田丈4位、ジェットがデビューウィンー AMA SX開幕戦アナハイム1

アナハイム1はヒートレースから荒れた展開となりました。

下田はヒート1から決勝進出を狙いますが、8番手で1周目を終えた直後に転倒。メインイベント進出圏外の14番手まで順位を落としてしまいます。その後6分間+1周という短いレースの中で必死の追い上げを見せ、計時終了時にはメインイベント進出ギリギリ圏内となる9番手まで追い上げそのままゴール。メインイベントに直接進出を果たしました。ヒート1の優勝はジョードン・スミス、そこにハンプシャー、ネイト・スラッシャーが続きました。

ヒート2ではキッチンが序盤に転倒。こちらも追い上げてなんとかメインイベント進出を決めましたが、下田、キッチン共にあまりスタート位置を選ぶことのできない順位でヒートを終えました。ヒート2のトップチェッカーはマックス・ボーランド、2位はルーキーのジュリアン・ブーマーでした。

画像2: 大荒れの開幕戦で下田丈4位、ジェットがデビューウィンー AMA SX開幕戦アナハイム1

メインイベントでは、下田はアウト側からスタートとなります。9番手でファーストコーナーに飛び込み、11番手で1周目を終えます。ホールショットを獲得したのは、ルーキーのジュリアン・ブーマー。そこをキッチン、ハンプシャーが追いかける展開となります。

下田はレース序盤で9番手にまで順位を上げると、中盤にはディフランチェスコとガレット・マーチバンクスの2台に追いつき3台の集団を形成。すぐにその2台を抜いて7番手に上がります。残り12分のところでトップが入れ替わり、ブーマーを抜いたハンプシャーがトップに立って独走を開始します。ブーマーは2位をキープしますが、レース後半、3番手争いをするスミスとキッチンがそこに追いつき、スミスが2番手に上がります。その後ろでキッチン、ボーランド、スラッシャーが4番手集団を形成、下田はその集団に追いついていき、スラッシャーが転倒したことで下田は6番手に。

前を走るキッチンとボーランドは3番手のバウメーに追いつきキッチンがブーマーに仕掛けたところ、行き場を無くしたブーマーはコーナーで軽くストップし、下田の目の前まで下がってきます。
それをパスした下田は、前でバトルを続けるキッチンとボーランドに追いつき、ラストラップにボーランドをパスして4番手にまで上がりますが、キッチンにまではあとわずかで追いつかず、4位でシーズン最初のレースを終えました。

優勝はRJハンプシャー、表彰台にはスミス、キッチンが登りました。

画像: Supercross Round #1 250SX Highlights | Anaheim, CA Angel Stadium | Jan 6, 2024 www.youtube.com

Supercross Round #1 250SX Highlights | Anaheim, CA Angel Stadium | Jan 6, 2024

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画像3: 大荒れの開幕戦で下田丈4位、ジェットがデビューウィンー AMA SX開幕戦アナハイム1

レース前半トップを走行し会場を沸かせたジュリアン・ブーマーは6位でゴール。2006年生まれ17歳のルーキーで、元ジェットスキー選手という異色の経歴を持つそうです。その走りは去年のヘイデン・ディーガンさながら。今シーズン注目のライダーのひとりとなりました。

画像4: 大荒れの開幕戦で下田丈4位、ジェットがデビューウィンー AMA SX開幕戦アナハイム1

450SXでは、SXの方では450ルーキーとなるジェット・ローレンスがホールショットからの独走優勝。デビューレースでの優勝は実は過去に例がなく、史上初の快挙でした。2位はクーパー・ウェブの猛追に耐えたジェイソン・アンダーソン、3位はチェイス・セクストン。アンダーソンにすぐ後ろからプレッシャーをかけ続けたウェブは、レース終盤にジャンプで前転し転倒、6位でゴールしました。

画像5: 大荒れの開幕戦で下田丈4位、ジェットがデビューウィンー AMA SX開幕戦アナハイム1

ジェットと同じく450ルーキーの兄・ハンターはヒートレースの最初のコーナーで大転倒。ラストチャンスレースに出場しますが、そこでもスタートが振るわず、追い上げるも5位に終わり、デビューレースはまさかの予選落ちに終わりました。

また、そのヒートレースでの転倒に巻き込まれた昨年のチャンピオン、チェイス・セクストンはほぼ最後尾から追い上げてヒートレースを6位で終え、メインイベントでは表彰台に上がりました。

MXGPからの刺客、ホルヘ・プラドは、スタートを決めて2番手で最初のコーナーを抜けましたが、他のライダーの追い上げにより13位でゴール。あと2戦スポット参戦することが決まっているので、ここからの活躍に期待したいところです。

次戦は1月13日(土)、サンフランシスコのオラクルパークで開催されます。

画像: Supercross Round #1 450SX Highlights | Anaheim, CA Angel Stadium | Jan 6, 2024 www.youtube.com

Supercross Round #1 450SX Highlights | Anaheim, CA Angel Stadium | Jan 6, 2024

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