ツーリングバイク界隈で話題のBLUE MONSTER CLOTHING(ブルモンスタークロージング)の“空冷式”ウェアが、一躍脚光を浴びている。中でも「空冷式ジーンズ」は、デニム好きの玄人をも納得させる本格的なディテールを備えつつ、風を通すことで身体を冷やしてくれる機能を両立させた画期的な製品だ。今回僕がテストしたのはこの空冷式の「グローブ」である

グローブとして高品質、一度使うと手放せない手触り

画像1: グローブとして高品質、一度使うと手放せない手触り

BMC
空冷式グローブ
¥4,980(税込)

BMC BLUE MONSTER SHOP STORES店

このグローブは、作業用グローブメーカーのエムテックがOEM生産している製品であり、その高い耐久性と機能性をバイク用品に落とし込んだもの。手の甲の部分に非常に薄いメッシュ素材を使用することで、通気性を確保し、手元を涼しく保つコンセプトを持っている。ただし、このグローブはロードバイク向けに開発されたコンセプトであることから、BMCさんから「オフロードバイクで使ったらどうなのか、試してみてほしい」という依頼を受け、今回テストすることになった。

いつものように、僕は早速このグローブを、重要なリベンジ戦であるJEC東日本勝沼大会で活用してみた。

画像2: グローブとして高品質、一度使うと手放せない手触り
画像: グリップとの相性抜群

グリップとの相性抜群

まず、手のひら側の革が非常に良い。とても柔らかい革で、ある程度の厚みがあるにもかかわらず、グリップとの相性が抜群だ。厚みがあるのに素手感覚があるという不思議な装着感。本当にグリップとの相性が良く、グリップを操作する際の力が少なくて済むのがポイントである。スロットル操作や、アドベンチャーバイクでの立ち乗り、様々なライディング操作において、このグローブの良さをすぐに実感するだろう。

手のひら側には通気孔が開いているのだが、手の甲側はメッシュではないため、汗がこもってしまうのではないかという心配があった。しかし、手のひら側から風が通ることによって、汗をかくような感触はほとんどなく、快適であった。正直なところオフロード用のグローブは概して通気性がいいため、「ものすごく涼しい」というほどではないかもしれないが、きちんと風が通り、冷却効果を感じられる。全体的に見て非常に快適だ。

手のひらの付け根の部分にクッション材が付いていることは、メリットにも感じ取れた。これはレースでの使用において、どのような影響があるのかが最も気になっていた部分だ。ロードバイク用では、疲労軽減や振動吸収に役立つクッションだが、オフロードにおいては掌のダイレクト感が失われるのではないかと心配であった。しかし、使ってみるとこのクッションは意外と良く、下りでバイクを抑え込むような場面でも、手を振動で疲れさせることなく快適だった。ただし、テストセクションのようなダイレクト感が欲しい場面では、もう少し薄い方が良いとも思った。

画像: 親指部分には汗拭き機能付き。汗をかきまくるレースでは、使えるっ

親指部分には汗拭き機能付き。汗をかきまくるレースでは、使えるっ

画像: マジックテープの留め方が秀逸で、ぜひオフロードバイク向けはこうしてほしいと思った。手の外側から甲の内側に留めると、マジックテープが剥がれることはないし、ライディングで邪魔になることがない

マジックテープの留め方が秀逸で、ぜひオフロードバイク向けはこうしてほしいと思った。手の外側から甲の内側に留めると、マジックテープが剥がれることはないし、ライディングで邪魔になることがない

真夏の通勤で理解する本領

レースでの実地テストを終え、自宅から事務所までの30分程度の通勤でも1週間以上にわたって試してみたのだが、こちらも非常に良い印象である。涼しいし、何よりもグリップとの相性が良いこと、そしてスマートフォンの操作が可能な点が素晴らしい。一般にはスマートフォン対応グローブと言っても、反応する箇所が限定的だったり、操作しづらいものが多いが、このグローブはまるで素手で操作しているかのようにスムーズに反応するのだ。スワイプもズームも思い通りといったら理解しやすいだろうか。

画像: 「スマホ対応」の究極ををみた

「スマホ対応」の究極ををみた

250ccクラスのバイクに乗っていてツーリングをするのならば、速度が出るときには、めちゃくちゃ空冷効果を感じる。当初クロスカブで試していたのだが、セロー250で試してみるとかなり涼しさを感じたのはそのせいだろう。そして何よりも、レースでも感じたとおりバイクのグリップとの相性が本当に良いのだ。最近、コンビニなどで背割り手袋(手の平側に天然ゴムをコーティングした手袋のこと)が売っているけれど、これを引っ越しなどの作業ではじめて使ったときの印象に似ている。背割りではなく軍手を使っている時は、そこまで軍手のメリットを感じなかったが、背割りにした瞬間、何か物を運ぶときには手袋をしたいと思うようになった。その感覚にすごく似ている。だから、一度BMCのグローブの良さを知ってしまうと、どんなバイクに乗るにもまずこのグローブを付けてから、という気になるほど、グローブへの信頼度が上がった。それほどのインパクトがある。

元々は作業用のグローブだと言うから、ヘルメットのあごひもを締めるなど朝飯前。乗車用のグローブのままメンテもしやすい。これはちょっとくせになりそうだ。

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